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夏の穂|双黒中心|フォロバ
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らむね
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Side Dazai△
「一回で終わらせろ。それ以外は認めねぇ」
久しぶりの逢瀬の後。耽美で甘い夜のご馳走を頂こうと、中也を押し倒したときに言われた言葉。
最近はいつもそうだった。仕事が忙しいと言い、なかなか構ってくれない。誘ってもはぐらかされたり、ボコボコにされたりといった始末だ。酷いじゃないか。まるで私だけ、私だけが無様に中也に固執しているようで。中也の身体は、足の小指の先から、蜜柑色の髪1本まで、植え付けた快楽を求めて疼くはずなのに、照れ隠しなのか、まるで私に犯されている被害者かのように振る舞って、挙句の果てに私をげすげすと腐す。中也から誘ってほしい。騎乗位だろうが、無理やりだろうが何でも良いから、本当に、一回だけでも良いのだから、中也の乗り気な表情が見たい。これではまるで強姦だ。そんな風に悩んでいたある日、中也に女でも探せと言われた。そんなに嫌われているのだな、と思うと同時に、今家出すれば、中也は心配してくれるのだろうか。ずっと戻らなかったら、連絡をくれやしないかな。なんて考えが頭をよぎって、頭によぎったそれが、大変な名案だと思った。気づいたら外套を壁から剥ぎ、玄関のドアを開けていた。
1週間後
「ネットカフェ 空いてます
一ヶ月宿泊プランあり
風変わりな生活を是非!!」
錆びた看板を横目で見ながら、小さい小瓶のキャップを開けて、口の中に砂のような薬を流し込んだ。何のことはない。中也がいない間に常備している性欲抑制剤である。
前の宿泊施設から数分歩くと、良さげな看板が目に入る。からっとした中也の事だから、私にGPSを付けるような真似はしないし、入り込んだ場所を探さなくても、ネットカフェで充分だろう。エントランスの扉を開けると、漫画がずっしり並べられた棚やドリンクバー、そしてゲームセンターのような場所まで用意されていた。へぇ、ネットカフェとはこういう場所なのか。
割り与えられた部屋に入ると、先ずやることは盗聴器の確認。家出中に中也の声を聞けないのは、いくらなんでも耐えられないんだもの。私達の家に仕掛けた盗聴器の電源を入れる。ヘッドフォンの電源を入れて耳に当てた瞬間、耳いっぱいに中也の声が広がった。
「帰って、来い…んぁ…ぅ…だざぁっ…」
…は?
抑制剤を飲んでからはや三十分。ラベルには「最も効果が見えてくる時間」と記載されていた時間帯だったが、中也の声が耳に響いた瞬間、薬の効果と理性が同時に吹き飛んだ。驚きのあまり、口に手を当てて目を見開いていたと思う。
あのマイマイが真逆、私で抜いていたとは。適当なAV女優でも使っているものと思っていたものだから、驚いた。自分が想像の数十倍は愛されていると知って、正直今すぐ家に帰って後ろから飛び掛って襲いたかったが、この先中也がどうなってゆくのかに興味が湧いたので我慢。より強力な薬を口に流し、その日はネットカフェの狭い部屋で眠りについた。
次の日
正直、あまりよく寝れなかった、気がする。中也がつついて起こしてくれるのが当たり前になっていて、アラームのセットを忘れて仕舞った上に、朝食はコンビニの弁当だった。
「あ、卵焼き。」
まず最初に卵焼きを割り箸でつまんで口に含む。口に広がる甘さが美味しい。美味しい…けれど全然足らない。不満はないが今一度ピンと来る味でもなくて、そこで初めて中也が私のために卵焼きを甘めに作ってくれていることに気がついた。帰ったほうがいいのだろうか。なんやかんやで受け入れてくれるのだから、態々向こうから求められなくっても、良いではないか。一瞬のこと。少し戸惑ったのだが、どうしても甘える中也が見てみたいという欲が勝った。
更に1週間後
30秒に一回中也からの連絡先を開く、という奇行に、私自身でさえ気づくのに時間がかかるほど、切羽詰まった生活を送っていた。とはいえ中也の隠し撮り雑誌集(通称負け惜しみ中也)を大量に持参して来ているので、なんとか耐えることはできる。それにしても中也は、連絡の一つを寄越さない。ソファに仕込んだ盗聴器は、小バエと間違われて中也に潰されてしまったようだったし、ネットカフェ生活は、最初こそ新鮮だったものの、そろそろ飽きてきた。
「あ”~ムラムラするぅ…」
がしゅがしゅと爪を噛み、死体のように壁にもたれかかると、携帯の画面が光った。それを認識するより先に、私の指がロック画面を弾いていて、通知を確認していたらしい。慌てて通知画面を見ると、むかつく顔でヘラヘラと笑うウサギのマスコットキャラの画像が表示されていた。どうやらおもちゃ屋の宣伝広告の通知だったようだ。
「あぁ”ーーーっっっもうっ!!なんなのあの蛞蝓!ご主人様が居なくなったら追うのが犬でしょう!?」
苛ついて携帯を放り投げると、隣の部屋からドンドン、と壁を激しく叩く音が聞こえた。静かにしろ、と言うらしい。
「中也ぁ…」
その日は、普段よりも早めに寝た。
2話目終わりです!!更新速度が遅くてすみません…😭いいねコメント待ってます🫰😍
コメント
7件
負け惜しみ中也くださいって言ったら、どっかのやべぇ包帯野郎に◯されそう

わぁぁぁ!!!今回は太宰すん視点なのですね!?当たり前の様に薬持ってるんだ、、まあ太宰すんならやりかねんなぁ、、(?)でもやっぱ中也から求められるの待つとこが本当に、、後で負け惜しみ中也一部くださ((((殴
タイトルからして滾る展開すぎる〜!!太宰の「一回で終わらせろ」とか、もうサイドDazaiってだけで最高なのに、盗聴器で中也の声聞いて薬の効果吹き飛ぶとこやばすぎて声出た😭💕 抑制剤飲んでるのに理性ぶっ飛ぶの、太宰らしさ全開でしぬ…!卵焼きに中也の愛情気づくシーンもエモすぎるし、このまま帰らない選択するツンデレっぷりがたまらん…!!続き待ってます🔥✨