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VTA生時代からすず菜とは仲がよかった。
昔、元VTA2期生の皆と集まってる所で握力最強決定戦をしてすず菜の握力が弱すぎたのを今でも覚えてる。 今じゃあたしの方が先にデビューしてその後にすず菜がデビューする形になり、先輩後輩の関係性になった。それでもすず菜とはタメ口で話している。
あたしはすず菜のことが昔から大好きだ。一緒に配信して何気ないことで笑うあの笑顔がとても可愛らしかった。今でも時々見せてくれる笑顔は本当に可愛い。
…でもすず菜って可愛いから色んな人から愛されててあたしのすず菜なのにな~…なんて勝手に嫉妬している。朝から皆に元気を与えている彼女は太陽の用に明るくて皆が彼女を好きなのはわかる。いつかあたしのだけのすず菜になれば…と思ってる。こんなクソデカな感情をすず菜に言えるはずがない。
「りこどうしたの?大丈夫?」
すず菜があたしの視界を覗き込んできた。すず菜にこの思いが気付かれない用に咄嗟に慌てて「あ、うん!大丈夫だよ~!」と言った。
「何かあったら言いなよ?りこのこと”大切”なんだから」
「…ッ!ありがとう…」
彼女はほっぺを膨らまして頬を少し赤らめさせて説教のように言ってきた。
“大切”…?すず菜…その言葉と表情期待して良いのかな。あたしの何かがたまっていくと同時に何かが壊れかけて溢れだしそうになる。
いつかすず菜にこの気持ちを伝えれる日が来るのだろうか…?多分伝えてる時はあたしはあたしじゃ失くなるだろう。あたしの何かが溢れる前にすず菜に伝えないと行けない。
「りこ~?早く遊びに行こ?早くしないと時間がなくなるよ?」
「あ、ごめん!そろそろ行こうか」
すず菜があたしの手を握り、引いて連れていく。すず菜があたしの手を繋いでくれてとても嬉しい。
「本当に可愛いよすず菜…(ボソッ)」
「ん?何か言った?」
「いいや?なんもないよ!」
「そう…?」
今はこの時間を大切にしよう。すず菜…待っててね?いつかすず菜のことあたしの色に堕とすから…
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