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「セラ」
「奏斗?どうしたの?」
雪道を四人で歩いて行く途中、奏斗が急に俺に話しかけてきた。
「、、いいの。ほんとに行く?後悔しない。って、悲しまない。って約束できる?今なら戻れるけど」
俺は何が何だかわからなかったけど。
「うん、いいよ。だから、行こ」
「そっか」
そうやってまた歩き出した。何日間も、何日間も。
「ついたぞ、セラお」
雲雀が先頭にいたからそう言ってくれた。
「ほんと!」
そうやって、俺は走って行った。そして、
絶望した。
「ね、言ったじゃん」
「セラ夫、、、」
「セラお、俺らがあの山小屋にいたのは」
「みんなを守りきれず、逃げ出したからなんだ」
そこにはたくさんの死体が雪の上に置かれていた。
誰かが、埋葬したかのように。
崩壊したビル。死体に群がる雑草。ゾンビが侵略した世界みたいだ。
「な、んで」
なんも考えられなかった。
「セラ夫は最初に行ったから知らないのも無理はありません」
「全部はなそっか」
「「「この地球に起きた事件について」」」
そこで俺はわかっていればよかった。いや、わかったんだけど、知らないふりをした。
どちらが夢かなんてわかったはずなのにっ!
「ぁ、、?」
目が覚めた俺の頬からは、涙が1つ滴っていた。
「なん、の夢見たんだったっけ?」
モヤのように思い出せない。
悪夢ではないようだけど。
「なんなんだろぉ?」
ま、いっかな。
「今日は、、配信できそう」
と、朝ごはんを食べながら呟く。
窓からは雨が降っているのが見えた。