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ほのかだよっ!!
3わですっ!!
夜。
Snow Houseに、ゆっくりと静けさが訪れる。
洗い終わった食器が乾いていて、テレビの音も小さくなって、みんながそれぞれの部屋へ戻る時間。
リビングから漏れる笑い声も次第に消えて、家の中はしん……と静まり返っていく。
あなたはベッドの中で、目を開けたまま天井を見つめていた。
今日の1日、すごくにぎやかで、楽しかった。
朝からあんなに笑ったの、いつぶりだろう。
でも――
ふと、ひとりになった瞬間、胸の奥が少しだけ、ざわざわした。
知らない街。
知らない環境。
そしてまだちょっと「知らない人たち」。
たった数時間しか経っていないのに、なぜか少しだけ、心細くなる。
「……変なの」
そうつぶやいたときだった。
コンコン――と、控えめなノックの音がした。
「起きてる?」
扉の向こうから聞こえたのは、阿部亮平くんの声だった。
あなたが「はい」と返事をすると、そっと扉が開いて、彼が静かに入ってくる。
「寝てるかなって思ったけど、ちょっと気になっちゃって」
「…どうして?」
「なんとなく。今日、がんばりすぎてたから」
阿部くんはそう言って、あなたのベッドの端に腰かける。
「無理して笑ってたでしょ。楽しかったけど、やっぱりまだ落ち着かないでしょ?」
図星すぎて、言葉が出なかった。
阿部くんは、理屈でなく“感覚”で人の心の機微をとらえる。
きっと、それは彼のやさしさからくるものなんだと思う。
「俺もね、最初ここに来たとき、不安だったんだよ」
「…阿部くんでも?」
「うん。メンバー同士でも“生活”ってなると、違うことも多くて。
距離の取り方とか、言葉の選び方とか、慣れるまでけっこうかかった」
「そっか……」
「でもね、ひとつだけ確かに言えるのは、この家では、ひとりになる必要はないってこと」
彼は優しい声で、そう言った。
「寝られない夜は、リビングに行ってもいい。
疲れたら、ソファでゴロゴロしてもいい。
俺たち、誰かがひとりになるのって、すごく敏感だから」
「……泣いちゃいそう」
つい、ぽろっと本音がこぼれてしまう。
「泣いてもいいんだよ。俺たちの前では」
そして、阿部くんは小さく笑って立ち上がる。
「じゃ、おやすみ。明日の朝は、俺が味噌汁作るから楽しみにしてて」
そう言って、扉を開けた――そのとき。
「阿部くん!」
思わず呼び止めると、彼は振り返った。
「……ありがとう」
その言葉に、彼はほんの少し照れくさそうに笑って、
「……どういたしまして。じゃ、また明日」
そっと扉が閉まる。
誰かの声って、あたたかいんだな。
毛布を引き寄せながら、あなたは深く息をつく。
少しだけ胸のざわつきが消えていくのを感じながら、
目を閉じる――
そうして、眠りについた。
ここは、もう“知らない場所”じゃない。
▶︎つづく:第4話「阿部亮平のクイズナイト」
次回は、阿部くんが仕掛ける知的イベント開催!
Snow Manメンバー VS あなた、頭脳バトルの行方は?🧠✨
こんなかんじですっ!!
ばいばい👋