テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※だから、貴方はいつになったら『マッチングアプリ』の続き書くんですか?(気が向いたら…?)
⚠️モブ×💛さん要素あり
⚠️死ネタっぽい表現あり
結果的に🩷💛と言い張りたい()
🩷さん視点
『俺は…何もやってない…!!』
『本当なんだ、信じて?』
仁人の悲痛な叫びが耳から離れない。
それはまだ、夏の暑さを引き摺るような日の出来事だった。
『わかってる、大丈夫だから』
(俺はちゃんと知ってるよ…)
あの日、あいつは俺から仁人を奪ったんだ。
世界で1番卑怯なやり方で、仁人の心を縛って、人生を壊して。
“楽しく生きていきたい”
何に対しても楽しめるかどうかを考えていた仁人がここ最近知らない表情を見せるようになった。
花が綻んだような、幸せそうな笑顔。
メンバーが出演した番組を見てにやけてるのは見たことは何度もあったのに、同じようにスマホの画面を見つめていても嬉しそうに、時々悩ましげに文字を打ち込んでいるのを見て確信した。
(仁人は恋をしている)
学生時代の同級生の女子もそんな表情をしていたのを思い出す。
相手はどんな人なんだろう。
仁人の心を射止めた顔も知らない相手に対し無意識に嫉妬心を抱いた。
(仁人の隣にいたのは俺なのに…)
恋愛的な意味で好きだと気付いた時点で諦めていたのに。
同じグループのメンバーでいい。
隣にいられるだけで満足だから。
自分の気持ちに蓋をして、気付いていたはずの俺の恋を無理矢理終わらせた。
そのまま、特に変化もなくグループ活動も時折みる仁人の幸せそうな笑顔もずっと続くと思っていた。
「誰だ?」
自分宛の公共料金の請求書などに紛れ込んでいた宛名も無けれな差出人もない手紙。
なんとなく、嫌な予感がした。
「…遺書?」
何故、面識もない俺宛なのか。
『この不安定な恋の実証実験を貴方に託します』
差出人の正体に漸く気付いた。
(仁人の恋人か……)
“託す”とは何を託すつもりなのか。
考えてもみたが見当も付かぬまま数日が経過しようとしていた。
事件が起きたのはそんな時だった。
「すみません、吉田さんと連絡取れません」
「え?そんなことある?」
「じんちゃんなにかあったんかな?」
「一応グループLINE送っとくわ」
息を切らしながら楽屋に飛び込んできてすぐに響いたマネージャーの切羽詰まった声を筆頭に各々が心配の声をあげる。
「……あ」
なんとなくだった。
数日前に見た見知らぬ相手からの手紙を思い出し小さく声をあげる。
(まさか、な)
「マネージャー、仁人の家の住所教えて」
嫌な想像だけが頭を過ぎる。
早く、無事かどうか確かめなくては。
ドクドクと心臓の音が妙に大きく聞こえた。
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