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弥奈(やな)を家まで送る途中。
手を握ってきたのは、弥奈からだった。
「弥奈?」
温かい手は、こんなにも柔らかくて小さかっただろうか。
フニッとした女性独特の感触を、強く感じる。
最後に弥奈の手に触れたのは、体が戻った日の朝のことだった。
あの時には、手から勇気をもらった。
その手は、何度も繋いだことがあるはずなのに、どうしてだろう。
やはり柔らかい。
新鮮な感触に、ドキドキと鼓動が速くなってきてしまった。
そんな 空太(くうた)の変化を知らず、弥奈は口を開く。
「私が嫉妬深いの、知ってるでしょ?」
「ん? なんのこと?」
空太は平静に答えるが、普段通りに言えているのか自信はない。
「さっき、杏葉(あずは)ちゃんのお母様が言ってたでしょ? お父様が空太くんのことを認めてるって」
三芳(みよし)家での食事は、弥奈中心の話だったが、昨日のことについてもママは口****************
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