テラーノベル
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ゆっくりと意識が浮上する
その度に痛みが蘇る
まだ残る痛みに目を覚ますと俺は1人ベッドの上に居た
俺の前には点滴がぶら下がり、俺の腕に繋がっている
そして痛かった右足は包帯で覆われていた
あのまま気を失い、俺を呼びに来たイブさんが助けてくれたに違いない
右足はまだ痛む
でも吐き気は治ったみたい
まだ体に残る怠さはあるが、だいぶ良くなったみたいだった
そして静寂の中に1人
体が弱くなっているからかもしれないが
1人でいる事が少し嫌だった
大人になって寂しいなんて思った事なかったのに
誰かそばにいて欲しい
誰かと言うか‥‥
カチャ‥‥
扉が開く音?
もしかしてイブさん‥‥?
そう思うのも束の間、知らない男2人がドタドタと駆け寄り俺の点滴を引きちぎった
そして口を布で拘束されると大きな麻袋を頭から被せられた
こんなの‥‥
俺の体調が良かったらひと殴りで倒して見せるのに!
俺は袋の上から何かで拘束され、男の肩に担がれどこかに運び出される
「んんんっ!んんんー‼︎」
「〜〜〜〜」
「〜〜〜!」
またわからない言葉だ
コイツら何者だ⁈
俺はどうする事も出来ずにどこかへ連れ出された
どのくらい経ったのか、乗り物から降ろされ地面へと転がされる
少しすると縄が解かれ麻袋が外された
何もない部屋
薄暗い部屋を照らす小さなランプ
見知らぬ男はそのランプから火を取ると隣の銀の入れ物に火を移し蓋をする
すぐにモクモクと煙が上がり、俺は涙目で咳き込んだ
煙の匂いに混ざり、甘だるい香りがする
これは1番初めにイブさんの部屋で嗅いだ物と一緒か?
いや、違う
この煙は少し焦臭さが鼻に付く
「この前ぶりだね」
目の前の男の後ろに誰か居る
その男が立ち上がり外へ出ると、声の持ち主が振り向いた
そこにいた男
コイツ‥‥ハーレムにいた俺の部屋に来た男
なんでコイツが‥‥?
「驚いた顔してるね?なんで俺がここに居るのか知りたい?」
「‥‥‥‥教えてくれるならな」
「お前のせいで俺の人生が終わったから。お前が死ななかったせいで俺が終わるなんて許さない」
「俺が死ぬ?」
「俺が部屋に放った蠍の毒で死んでれば俺がイブラヒム様の1番になれたのに‥‥死に損ないのせいで‥‥」
「蠍‥‥コレ蠍だったのか」
「それにお前が来てから俺達の元に一度だって顔を見せなくなった。前まではそんな事無かったのに」
「それは‥‥俺と一緒に」
「お前と一緒に居たかったから⁈そんな事言わなくてもわかってるよ!」
「いや、そうじゃな‥‥」
「なに?そんなに夢中になる程の体って事?」
「‥‥!」
全体重をかけて俺を押し倒す
俺は息が出来なくなり目を瞑った
「どうせイブラヒム様に捨てられたならお前も道連れにしてやる。その前にその体俺にも見せてよ」
「え‥‥」
男が胸元から出した物
キラリと光るナイフが俺に向かって振り落とされた
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コメント
6件
うわぁ…第12話、めっちゃ展開ヤバすぎる😭💦 主人公、病気で弱ってるとこ拉致されちゃって、さらにあの男が復讐?って感じで現れるなんて…しかも刀持って襲いかかるとかエグすぎる…もう心臓バクバクだよ💔 主人公めっちゃツラいのにどうなっちゃうの!?次が気になって夜しか眠れない…!!