テラーノベル
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※注意※
本作品は非公式の二次創作です。
原作・公式関係者様とは一切関係ありません。
作品内には独自解釈、捏造設定のほか、 一部に暴力表現、精神的に重い描写、暗い表現が含まれます。
苦手な方は閲覧をご遠慮いただき、閲覧は自己責任でお願いいたします。
完結したらタグは減らします。
次で完結予定ですがその後に裏話的なのも書きたいなと思ってます!
一瞬だけ呼吸が止まる。
奥。
部屋の角。
椅子が横倒しになっている。
マーくんは部屋の端で椅子に手と足を縛られた状態で目を伏せて倒れていた。
身体中すっかり汚れ服の下がどうなってるかは分からないが少なくとも頬や手の甲には切り傷や打撲痕のようなものが見えた。
何があったのかは分からない。
体が強ばる。
遅れて胸の奥が強く鳴る。
「それ以上来るな」
低い声。
視線を上げる。
部屋の中央にいる男がマーくんに銃を向け構えている。
「その場で止まれ」
「一歩でも動いたら撃つ」
空気が張り詰める。
「……」
トリガーにかかる指にわずかな力が入る。
「帰れ」
男が続ける。
「ここで引けばそいつは返してやる」
淡々とした声。
「諸々終わったらな」
信用できるわけがない。
「そんな保証どこにあるんですか」
一歩も引かないまま静かに言い切る。
男の口元がわずかに歪む。
「保証?」
小さく笑う。
「そんなもの最初からいらないだろう」
銃口がゆっくりとこちら側へ向く。
「状況が理解できてないのかな?」
その動きに合わせて自然と全員の構えが強くなる。
「こっちはいつでも撃てるんだよ?」
その言葉と同時に銃口が自分に向き、ピストルが鳴る。
…あ、まずい
太腿の内側。
足の血管で一番大事なところ。
音が遠のき呼吸が乱れる。
銃弾が足を通り抜けると同時に血がドバっと出る感覚。
足がドクドクと脈打つ。
焼けるような痛みが走り一瞬で足の力が抜け、ふらっとなる。
揺れる視界には銃をこちらに向けた男…と、
ドカッ
椅子を足につけたまま殴りかかるマーくん。
ーー
男がJDさんに銃口を向けたのが見えたとき、考えるより先に体はもう勝手に動いていた。
この街では不思議なことに皆死んでも生き返ることができる。
それがこの街の当たり前。
他の街ではあり得なかったことだ。
でも、たとえこの街で死んだとしても、この街の銃じゃなかったら。
もし、他の街で作られた銃で死んでしまったら。
前例はない。
どうなるかわからない。
今動いたら男が自分に気づいて銃口をこちらに向けて撃ってくるかもしれない。
それでも、どんなことよりも、自分の大切な仲間が撃たれてしまう方が嫌だ。
ーー
マーくんの拳が頭に直撃し男がふらつく。
「…っ今だ!!」「マーくん!」
誰かの色んな声が重なる。
その隙を逃す理由がない。
男がふらついた所を刃弍先輩が腕を押さえ、その一瞬でケイン先輩が銃を奪い手錠で拘束する。
男が拘束されたことでみんながマーくんに駆け寄る。
一人がマーくんを起こし、一人が足の拘束を外す。さらに一人が体の状態を確認する。
よかった…
全員ところどころ怪我はしているものの今後が心配になるようなものは一つもない。
みんな無事。
みんなで帰れる。
誰も欠けず豪邸でまたいつもの日々を過ごせる。
マーくんが助けられる光景を見て緊張で強ばっていた体から力が抜けガクッとする。
横から誰かの焦ったような声が聞こえた気もするが一度安心してしまえばもう止める術もなく視界がぼやけて糸が切れるようにプツリと意識が途切れる。
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