テラーノベル
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※注意※
本作品は非公式の二次創作です。
原作・公式関係者様とは一切関係ありません。
作品内には独自解釈、捏造設定のほか、 一部に暴力表現、精神的に重い描写、暗い表現が含まれます。
苦手な方は閲覧をご遠慮いただき、閲覧は自己責任でお願いいたします。
完結したらタグは減らします。
ゆっくりと意識が浮上する。
重たいまぶたを開けると見慣れた天井が視界に入った。
「……あ」
声が掠れる。
ここは——いつもの豪邸。
「JDさん?」
すぐ近くから声がして顔を向ける。
「大丈夫?」
覗き込んできたのはトピくんだった。
その後ろにいつもの顔ぶれが揃っている。
「……みんな、いる」
それだけで胸の奥に溜まっていたものがゆっくり抜けていく。
「マーくんは……?」
少しだけ焦って問いかける。
するとトピくんの後ろのソファーから、
「呼んだ?」
軽い声が返ってきた。
視線を向けるとマーくんがふっと笑う。
「みんなが助けに来てくれたから」
その一言に完全に力が抜けた。
「……よかった」
ぽつりとこぼれる。
そのまま少しだけ目を閉じる。
「すみません」
マーくんの声が今度は少しだけ真面目なトーンで落ちてくる。
「迷惑かけて」
その言葉に空気が一瞬だけ静かになる。
でもすぐに、
「迷惑じゃない」
落ち着いた声が入る。
芹さんが腕を組んだまま淡々と続けた。
「うちは仲間を大切にするギャングだから」
その横でレダーが軽く肩をすくめる。
「そうそう」
「自分の命最優先でいいからね」
「そのためならどんな情報でも売っていい」
冗談みたいな口調だけど言ってる内容は本気だ。
マーくんが一瞬だけ言葉を詰まらせて、
「……すみません」
小さく頭を下げる。
「ありがとうございます」
その空気を少しだけ軽くするみたいに——
「もう大丈夫?」
少し身体を起こしながら言う。
「早めに寝たら?」
すると間髪入れずに、
「もー、JDさん」
マーくんの顔が面白いものを見つけたそれになってニヤニヤしながら返す。
「俺のことめっちゃ好きですやん」
「……はい?」
一拍置いて顔をしかめる。
「…なんでそうなる」
「仲間として心配してるだけだって」
そのやり取りの後ろで、
「その割にはさ」
トピくんが小声で横のコウくんに言う。
「JDさんマーくん助かったとき一番安心した顔してたよね」
「そーそー、照れ隠しっすよね」
くすくすと笑いが漏れる。
「聞こえてるんだけど」
呆れたように返す。
少しだけ間があってから、
「……でも」
視線をマーくんに向ける。
「マーくん助かって良かったって思ってるのは間違いないし」
「この街の同期としても、同じギャングの仲間としても」
「大切にしたいと思ってる」
まっすぐな言葉。
嘘なんてひとつも無い。
全て心の底から思っていることだ。
マーくんが一瞬目を見開く。
「……えっ、JDさん…!」
少しだけ驚いた声。
サングラスの下で少しだけ視線を逸らしながら続ける。
「…だから」
「……好きっていうのも間違いではない…」
一瞬の沈黙のあと、
「だってよ!マーくん!」
トピくんが即座に乗っかる。
「まじか」
マーくんが苦笑しながらもどこか嬉しそうに言う。
「JDさんにそんな直接言葉にしてもらえる時が来るなんて…」
その空気を見てレダー先輩が小さく笑う。
「いいね」
「成長したね」
ケイン先輩が一歩前に出る。
「まあ、一旦あとは我々に任せて」
「ジョアさんは休みましょう」
「そうだね」
レダー先輩も軽く頷く。
「はーい」
マーくんが素直に返す。
「じゃ、マーくんよく寝るんだよ」
トピくんがひらっと手を振る。
マーくんは少しだけ姿勢を正して、
『自分、寝ます』
『今日はありがとうございました』
『おやすみー!』
『ちゃんとこっちでシメとくからなー!』
『しっかり寝るんだぞー』
『はい。ありがとうございます』
『おやすみなさい』
軽く頭を下げて部屋を出ていく。
扉が閉まって少しだけ静けさが戻る。
「じゃ、俺刃弍たちの方行くねー」
レダー先輩が軽く手を上げる。
「自分も行ってくるっすね」
コウくんも続く。
ケイン先輩が残ったメンバーを見て言う。
「私たちは市や警察への報告と残党の処理に行きましょう」
「了解」
芹さんが頷く。
「JDさんは安静にしててください」
「俺見とくっすね」
さっきまでの柔らかい空気が少しだけ引き締まる。
でもそれはさっきとは違う。
誰も欠けていない状態での次の一歩だった。
これで一旦完結です!
次は実はあったこんなシーン的な裏話を書きます!
見てくださりありがとうございました!
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