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sm「どうした?」
彼は首をちょこんと傾げて聞いてくる
俺が好意を抱いていることに気づいているんじゃないかと思う
kn「あのさ、引かないでほしいんだけどね」
「俺、スマイルのこと好きなんだ」
そう言った瞬間、満足感で満たされた
でも、半分諦めていた
彼は少し黙り込んだ後、
sm「あー、きんときがこう言ってくれるってことは友達としてってことじゃないんだろ…?」
「えっと…、LGBTQとか言うもんな、最近よく聞くよ」
俺は自分が何を言ったのか、そして彼を困らせたことに気づいた
kn「ごめん!おかしいよな…いや、別に同意を求めてるとかじゃなくてさ」
sm「俺は気持ちには答えられない…でもきんときのことはいちばんの親友だと思ってるよ」
kn「……ありがとう」
彼はまた明日、そう告げて帰宅した
俺は教室に残された
もうすぐ下校時間なのに、ただ一人、ぽつんと立っていた
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下校時間を知らせるチャイムの音で意識が戻った
新学期早々、好きな人に振られて
唯一の癒しがなくなったみたいで
心には大きな穴が空いた
早く帰宅しようと思い、走って校門を通り過ぎる
悲しいのに何故か涙が出なくて
実感がわかなくて
「もう終わったんだな」
そう呟いていた
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コメント
2件
ちょーよかったです( т т ) 告白断られちゃったのがまたいいっていうか.ᐟ.ᐟ.ᐟ次回楽しみすぎます♩♩