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赤くんsideで見た桃くんが良い人すぎてイケメンすぎて、桃くんが居なくなっちゃったら赤くんほんとにどーなっちゃうんでしょ🥺続き気になります~!!
赤side
さとみくんと一緒の通学路次はいつ一緒に登校できるか分からないからできるだけ一緒にいたくてゆっくり歩いた。
「莉犬。じゃあな」
そう言いながら俺の頭にぽんと手を置くさとみくん。
さとみくんはよく俺の頭を触る。
さとみくんに頭を触られるとすごく安心する。
少し踵を上げて首を横に振った。
さとみくんとは学年が違うから学校に着いてしまったらもうほとんど話せる機会なんて無い。
頭から手が離れて優しく微笑んでもらって別々の下駄箱に向かう。
靴を脱いで上履きに履き替えて長い階段を上る。
いつもより長く思えていつもよりしんどく思えて帰りたくて帰りたくて
教室に行くまでの間にすれ違った友人に明るく挨拶をして
ようやく教室にたどり着いて
扉を開けるのすら一苦労で、深呼吸が必要で
「おっ莉犬ようやく来たw」
そういう友達の前で
「昨日遅くまでアニメみちゃってさーw朝眠過ぎて2度寝しちゃったww」
また別の人の仮面を被った
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理想を謳えばうたうほど。
現実が遠のいてゆく。
まるで水槽にでも投げ込まれたかのように。
水を吸った服が俺を下へ下へと沈めて行く。
たすけて。
そんな言葉は言えない。
もう二度と間違えないように。
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3限が終わって4限が終わって長い長い昼休みを過ごして6限まで頑張って。
友人はみんないい人だってわかってる。
俺には眩しすぎるくらい。
俺がおかしいだけ。
必死に話について行って、元気でやんちゃな振りをして
こんな俺滑稽すぎて笑っちゃう。
無理に頑張って空回りしてることにも気づいててそれでも元気な子のフリが辞められなくて
もう限界だって心が悲鳴をあげてるのにぎりぎりまで偽って。
へとへとになりながら家に向かって倒れるようにベットへと横になった。
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