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~城の牢屋~
キーッ……ガチャン…!
ゾム「……よし」
ゾム「これで全員やな…」
俺は街で捕まえた6人を城の牢屋にぶちこみに城へ戻って来ていた。
ゾム「シャオロン達の所戻るか…」
ギィーーッ……!
(牢屋の入り口のドアが開く音)
ゾム「!!」
ゾム「誰や!?」
ゾム(勝手に開く訳ない…)
ゾム(こいつらの仲間か?!)
ゾム(やとしても、そう簡単に突破できへんはず……)
カチャリ……
俺はいつ仕掛けても良いように短刀を構えた。
「おっ!」
「お前、ここに居ったんか! 」
「無事で良かったわ!」
そいつはゆっくりと階段を降りて、俺に話しかけて来た。
ゾム「なんや…シャオロンとエーミールか…」
ゾム(……ほっ(*´-`))
ゾム(……っ!?なんや’ほっ’って!! )
ゾム(もう人は信じひんって決めたやろ!!)
ゾム(コイツらだってアイツらと変わらへん、同じ人間や!)
ゾム(信じるな!)
俺は決心した顔でシャオロン達を見た。
シャオロン「?」
ゾム「……っ。」
ゾム(…っそんな真っ直ぐな目でこっちを見んとってや!)
俺は気まずさを覚え、2人から視線をそらした。 すると、 そこには、2人の間に街で見かけた被害者らしき人物がいる事に気がついた。
ゾム(何で牢屋に連れてきたんやろう?事情聴衆はココやなかったはずやけど……)
シャオロン「あぁ、こいつはな」
シャオロン「ゾムが襲撃犯捕まえに行った時に逃げ出そうとったから」
シャオロン「とりあえずコイツ怪しいし、牢屋に入れに来たんや。」
シャオロンは俺の視線に気づいたのかそう説明しながらそいつを牢屋にぶちこんだ。
………ガチャン!
シャオロン「じゃあ、トントンに報告しに行くか!」
シャオロン「エミさんココ見張っといてな」
エーミール「…えっ」
シャオロン「行こうゾム」
ゾム「えっ…」
ゾム(エーミールに任せとって大丈夫かな……)
~副総統室~
コンコンコン……ガチャガチャガチャ!
シャオロン「お~いトントンおるかぁ?」
????「……誰や!?コンコンガチャガチャやっとる奴は!」
シャオロンがドアの前で話しかけると、部屋から声が聞こえてきた。
シャオロン「俺やで!俺!」
????「”俺”で伝わるわけ無いやろ…」
トントン「シャオロン!」
シャオロンと、名前を呼ぶと同時にトントンが出てきた。
シャオロン「なんや」
シャオロン「伝わっとるんやからええやん!」
トントン「そう言うことや無い! ……はぁ……。」
シャオロンの自由過ぎる行動にトントンが大きな溜め息をついた。
トントン「……で、用はなんや」
トントン「なんかあったんやろ?」
シャオロン「なんも無いで?」
トントン「はぁ!?」
トントン「おまっ…マジかよ……」
トントン「はぁ…まぁ、もうええわ」
トントン「俺まだ仕事残っとるから早くどっか行け」
トントンがドアに手を掛け、閉めようとする。
シャオロン「ちょっちょっちょっ……!」
シャオロン「待てって!」
シャオロン「じょ、冗談やんかぁ…!」
シャオロン「ちゃんと用あるって」
シャオロン「なぁ、ゾム!」
ゾム「……えっ、あっ…おん……」
俺はシャオロンからの急なパスにおどおどしてしまう。
トントン「ホンマか~?」
シャオロン「ほんまやってトントン!」
シャオロン「ほら、今日俺ら街行ったやろ?」
トントン「………」
シャオロン「そこで悲鳴が聞こえて、行ってみたら狙撃されてん」
トントン「!!」
トントン「犯人は!?」
シャオロン「今地下牢にいる!」
シャオロン「ちゃんと捕まえて来たで!」
トントン「見張りは?」
シャオロン「エミさんに任せてきた」
トントン「エミさん…!?」
トントン「なんか心配やな…」
トントン「まあ、とりあえず確認のために犯人に会って情報聞き出しに行くか」
俺らはトントンと共に地下牢へ向かった。
ピンポンパン!(城内放送)
トン・シャオ・ゾム「!!」
(放送)
「城内の防犯カメラに不審人物確認!
恐らく、地下牢から出てきたとみられ、確認できた数は5人。他にも仲間がおるかもしれん。
各自、作業を止め、不審者の捜索・確保にあたれ!」
トン・シャオ「マジか……」
シャオロン「…でも、そんなにおったっけ?」
ゾム「おったで」
ゾム「襲撃犯と一緒に捕まえて来た」
ゾム「…でも、俺が捕まえたのは6人で、シャオロン達が捕まえて来た奴含めると7人やで?」
トントン「なら、何処かに隠れて身を潜めてるな」
シャオロン「牢屋におるかやな…」
シャオロン「俺、地下牢みてくるわ!」 ( B棟 )
トントン「俺はグルッペンの所行ってくるわ。」(A棟)
ゾム(…じゃあ、俺はC棟行く か。)
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