この作品はいかがでしたか?
10
この作品はいかがでしたか?
10
後輩ができた新人くんは、何を思う_。
後輩ができた。嬉しい。嬉しい、はず。
嬉しいはずなのに、どうしてこんなに憎らしい?
「 rp〜!! 」
「 はい!なんですか〜? 」
ああ、そうだ。嫉妬だこれは。
入ってくる時期に変わりがないのに、扱いに差があることに、
あいつはすごく愛されてることに、嫉妬している。
「 ci?何しとん? 」
「 あ!兄さん!いや〜、仲が良くていいなって! 」
「 ほんま凄いよなぁ~、馴染むのが早いわ 」
羨ましい。羨ましい羨ましい!!
俺はこんなにも愛されてないのに!!
羨ましいのと同時に、とてつもなく憎らしい!
「 どうしたんやci?ほら行くで! 」
「 あ、はい! 」
どこだ、ここ。
俺は教育係が居ないから一般兵との模擬戦で
力を磨いている。
今日も訓練をした…ところまでしか覚えていない。
「 どこ、暗い、どこ…
いや、見覚えある…な、どこだっけ 」
ああ、思い出した。
ここは、奴隷が管理される施設。
俺は元々奴隷だった。
「 ゔ、嫌な匂い… 」
ああ、この匂い。嫌という程覚えてる。
血と、吐瀉物と、腐った匂いが混ざった、異臭。
「 …!…i!ci!!起きろ!! 」
「 うぁ、? 」
「 なんでお前こんなところで倒れとんの!? 」
「 え、あ、いや 」
「 ま、無事ならええわ。はよ飯食いや 」
「 …うん 」
それは愛なの?それとも、
無事ならいいやって俺を捨てたの?
「 ち、ci… 」
「 ん?どうしたんrbr 」
「 監視室でずっと見とったんやけど、お前虐められてる? 」
「 虐め?いや、訓練… 」
「 え、? 」
「 んえぇ、? 」
「 てかさ、ciの教育係って誰やっけ?」
「 …誰やっけ 」
「「 … 」」
「 まぁ、思い当たらんから俺らでやろう!! 」
「 それがええな。すまんな 」
「 ほら、訓練しよや! 」
「 …はい!! 」
そう言って、ちらっと外を見る。
外には、ひまわりが咲き乱れていた_。
ひまわりの花言葉は「私はあなただけを見つめる」「憧れ」
ciさんがひまわりのように、光に向かって行けますように_。
コメント
2件
花言葉大好きやぁ…(◍︎´꒳`◍︎)