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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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旅館

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当日。レイナ達はナギの家に集まってた。

「じゃあ、行くか」

ナギの住んでいるのはマンションの一室で、そこから住民の車が止めてある駐車場へと向かう。

「ナギって、車の運転できたんだ」

「うん。最近に免許とったばっかりなんだけどね」

「20年くらい前だったよな?」

「それ最近じゃなくない?」

「僕たちにとったら最近だよ」

そんな会話をしながら、紺色の軽自動車に荷物を入れて乗り込む。席は、レイナが助手席でアスカとソウが後ろに座る形となった。

「そういえば、人間界ってどうやって行くの?」

車が走り出してから、ふと気になり聞いてみる。

「僕もあんま行ったことないけど、なんか空港みたいな所があって、そこにワープのやつがあるんだよ。そのワープのやつくぐれば行けるよ」

アスカの説明で何となく思い浮かべようとするが、そもそもワープのやつというものが分からない。

「空港みたいなとこで人間界のどこの国に行くのか手続きした後に、その国の首都に繋がってるワープホールがあって、そこをくぐり抜けて行くんだよ。くぐり抜けたらそのまま沢山人がいる中に紛れるからバレないし、今持ってる金もあっちで使う金に変化するから問題は無いよ」

アスカの説明によりさらに混乱しているレイナを見て、ナギが代わりに説明をしてくれた。

「ワープホールって?」

「うーん…まぁ、見ればわかるよ」

(どういう感じなんだろうな)

皆は空港と例えるが、レイナは空港にも行ったことがない。その為、説明されてもあまり想像ができなかった。

「そういえばさ、宿泊中どこか観光するとかはあるのか?」

先程までずっと外を眺めていたソウが言う。

「何個か候補とかは決めてきたけど、どこがいいとかはある?」

レイナは、旅行の準備中に調べていた旅館の近くの観光名所などをスマホで見せる。

「ここの街綺麗だね」

「見てこれ。300年くらい前のやつが残ってるんだって」

「数百年前か…もしかしたら行ったことあるかもな」

運転中でスマホの画面を見れないナギが言った。

「3人とも、日本行ったことあるの?」

「あるよ」

アスカがまるで当たり前かのように答える。

「なんだっけ。確か、闇魔法使い狩りとかで逃げたんだよね」

「確かね」

闇魔法使い狩りとは、以前ヒタが話してくれた沢山の闇魔法使いが捕まえられたことだろう。

「アスカが間違って捕まって、そっから俺たちがアスカを救出してそのまま日本に逃げたんだよな」

「あの時は大変だったよね。ほとんど身一つで目的もなく人間界に逃げて」

「で、出た先には見たこともない服装の人がいて」

3人が知らない話をとても懐かしそうに話しているのを見て、レイナは何故か少し複雑な気分になった。

(なんかモヤッたな)

「…」

「…で、話戻るけど観光どうするの?」

3人の思い出話が終わらなくなりそうなところで、ナギが中断した。

「うーん…じゃあ、1日目はこの温泉街観光して、2日目どうする?」

アスカも事前に調べていたのか、今度は自分のスマホを取り出す。

「俺はこの神社行ってみたい」

「レイナは何か行きたいとことかある?」

ナギが、悩んでいるレイナに聞く。

「織仁月旅館の敷地内なんだけどさ、この旅館の名前の由来になった話に出てくる場所があるんだよ。そこ行ってみたい」

レイナはそう言いながら、鬼が倒されたという場所の近くにある建物の画像を出した。その中には、当時の鬼の他の言い伝えや被害、鬼を倒した武器などが展示されているらしい。

「へぇ〜どういう話なの?」

「昔この旅館がある場所に建ってた城の城主が、そのあたりで悪さをしていた鬼を倒したって話」

「いいかもね。じゃあ、旅館の中だし1日目ついたらそこに行って、2日目にソウの言ってた神社に行って、3日目に温泉街に行ってお土産とか買う感じは?」

特に画像とかも見ずに、運転しながら話を聞いていたナギが旅行のプランを提案した。

「それでいいんじゃない?」

「じゃあ、これで決定だな」

観光の予定を決めているうちに、目的の人間界へ向かうことの出来る建物に着いた。

建物はかなり大きく、中に入ると沢山のヒトが行き来しているのが見える。

「じゃあ、チケット持ってるレイナと俺で手続きしてくるから、2人はそこに座って待ってて」

「りょうか〜い」

レイナとナギは受付に行き、人間界に行く手続きを済ませた。と言っても、レイナは初めてなのでほぼ見ているだけで、殆どナギが手続きを進めていた。

人数分のチケットを貰い、アスカ達が待っているところに行く。

「手続き終わったよ」

「もうすぐで日本行きのワープホール開通するから、さっさと荷物検査しに行こ」

全員の荷物をなにかの機会に通し、その後に金属探知機のようなものを持ったヒトにチェックされた後にゲートをくぐると、建物の外側の方は全てガラス張りの、沢山椅子のある広い部屋があった。

「僕ちょっとお土産コーナー見てくるね」

「俺も保護者役でアスカ着いてくから」

席に荷物を置いた直後、2人はそう言ってお土産コーナーへと向かっていった。

「チケットに書かれてる番号が呼ばれたら、あの列に並ぶ感じ」

ナギは椅子に座ると、チケットに書かれている数字と、部屋の壁にそって並んでいる列を指さしながらそう説明した。

「あの先にワープホールがあるの?」

「うん。人間界に着いたら、そこからまた新幹線に乗って目的の旅館まで行くよ」

「分かった」

その後、お土産コーナーから戻ってきたアスカ達も一緒に観光先について見ているうちに、レイナ達のチケットの番号が呼ばれた。




なんかきり悪いような気がするけど一旦ここで切ります。

それでは、さよなら〜( ᐙ)/

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