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旅館
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チケットの番号が呼ばれ、いよいよレイナ達が人間界に行く番となった。
ワープホールは水色と緑色を混ぜたような色をしており、それが壁の一角に貼られている様な感じがした。中で空間がグワングワンときにはと動いており、じっと見てると酔いそうになる。
「じゃあ、先に俺行ってるよ」
ナギはそう言うと、なんの抵抗感となさそうにワープホールへと入って行った。
ナギの体はワープホールに入ったところから見えなくなり、はたから見たら壁に消えていった様に見える。
「…」
その後、レイナも目を瞑りながら恐る恐るワープホールの中に足を踏み入れる。足や腕を入れても特に何も違和感は無かったが、それが顔になると軽い目眩が起きた。目眩が治ってから目を開けると、そこは先程までの場所とは全く違う場所だった。
「ここって、駅?」
「うん。ここから新幹線乗って、織仁月旅館まで行くんだよ」
先に来ていたナギが説明をしてくれる。
その直後、背後からレイナの後から来たアスカとソウの声が聞こえた。
「うわ〜…めっちゃ久しぶり」
「やっぱり、あの頃の面影は全く無いな」
「何百年も前の面影が残ってたら逆に怖いよ」
そんな会話をしながら新幹線の自由席のチケットをそれぞれ購入し、発車時刻までの間駅の中を見たりする。
「どんくらいで目的地に着くんだっけ?」
アスカがソウに訊く。
「えっと、1、2時間くらいかかるっぽいぞ」
時計を見ると、今は昼前位の時間だった。あと20分後新幹線は発車するので、新幹線に乗っている時が丁度昼時だろう。
「じゃあ、僕駅弁買ってくる!2人はいる?」
「私は大丈夫。そこら辺で早めに食べるつもりだし」
「俺もいいかな」
「了解。じゃあ、ソウ行くよ!」
「えっ、俺も買いに行くのか?」
「いってらっしゃい」
「俺の拒否権は??」
「ないと思う」
「じゃあ、食事とか買い物とか終わったらここ集合ね」
ソウとアスカが駅弁を買いに行ってる間に、レイナ達は近くの駅の中にある飲食店で早めの昼食をとることにした。
メニューの種類が多かった店に入り、注文を済ませる。
「ナギは売店とか見に行ったりしなくてもいいの?」
「俺は別にいいや。昔から何でも屋の中では1番
こっちにくることが多かったし」
「へぇ〜」
それぞれが頼んだメニューが来て、話しながら食べる。2人とも朝食を食べてから時間が余り空いていないからか、軽めの物を頼んだ。
「そう言うレイナは見に行かなくていいの?」
「私もいいや。あんまり興味無い」
その後も話しながら食事を続け、会計を済ませて店を出たときには、発車時刻の10分前くらいになっていた。
集合場所に行くとまだアスカ達は来ておらず、2人で近くの椅子に座ってアスカ達を待つ。
その5分後くらいに合流し、4人は新幹線へと乗り込んだ。
席はレイナとナギ、ソウとアスカが隣で、窓側がレイナとソウという感じになった。
「温泉楽しみだね」
「あっちじゃ温泉なんて中々入れないからな」
レイナとナギの後ろの席で、アスカとソウがこれから行く旅館について話してる。
「旅館には、温泉以外に足湯と手湯もあるみたいだよ」
ナギも隣で織仁月旅館のHPを見ていた。
「この季節だと庭の紅葉が綺麗らしいね」
レイナも事前に調べたりしている時に見たことを言う。
「夜にはライトアップされてるんだって」
最初のうちは前の席と後ろの席で違う話をしていたが、そのうち4人で話すようになっていった。
「そろそろ昼だし、駅弁食べるか」
「いただきまーす」
昼になり、アスカ達が買った駅弁を出し始めた。
「めっちゃ美味しそうじゃん」
「こんな感じなんだ」
2人はそれぞれ違う弁当を買っており、どちらもとても美味しそうだ。実際、2人はとても美味しそうに食べている。
2人が弁当を食べ終わり、少しの間また前と後ろで違う話をしていた時、後ろから寝息が聞こえてきた。
後ろを覗くと、アスカがソウの肩にもたれかかって眠っているのが見える。
(…)
それを見て、何となくレイナが以前から感じていたことをナギに訊いてみることにした。
「ねぇねぇ、」
「ん?何かあった?」
「あの2人ってなんかいい感じだったりする?」
いい感じとは、付き合いそうかどうかという意味だ。レイナには以前からあの2人が友達以上恋人未満のような関係にしか見えなかったのだ。
「…多分」
「!!!!…マジ?」
何百年もあの2人と一緒にいたナギが言うなら間違いないだろう。
今更だが、勿論今の2人は後ろのソウに聞こえないくらいの声のボリュームで話している。
「なんならレイナがくる結構前からそんな感じはしてた」
「そうなんだ…」
その後、この話はアスカが起きるまで続いた。
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新幹線に乗ってから2時間後、目的地につき、4人は駅から出るとバスで織仁月旅館へと向かった。
どうも。作者のくせになんでこの小説の題名[今度あったら、]にしたのか覚えていない主です(ガチ)。
マジでなんで僕はこの題名にしたんだろ
それでは、さよなら( ᐙ)/