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ほのかちゃんが

「じゃあまたあした!」

と軽く手を振って、

にこにこかえっていった。


(たのしかった… )

いちごは気持ちが明るかった。

前はもっと暗かったのに、









変わっていくことはいいこと?

でも、変わるとなにかがなくなるってこと。



窓をぼーっとながめました。

なんだか、変わりそうなきがして。









そのとき、ゆきがふりました。

ひんやり冷たくて指先があかくなって、



「初雪だ……」





そんな事をつぶやくと、いちごは ひとりであるいていきました。





(雪ちゃん)


どこにいくのかは、ちゃんとわかってて

でもちょっとだけ怖かった。


そして、今行かなきゃ


そんな気がした。








がちゃん


図書室のドアをあけると、

前とは違う。暖かい図書室がまっていました。

空は曇ってて、机はきらきらとひかってはないけど。

そこには光るものがいました。



「…雪ちゃん…!」



久しぶりだね。どこにいたの?

初雪だね、友達できたの。

お菓子交換したし、ごはんもたべたよ。


いろんなことを話したくて口がわたわたとしました。


けれど、そんなとき雪ちゃんが口をあけました。




「もう、大丈夫だね。」










そっか



そこで気づきました。



雪ちゃんは




雪ちゃんは、わたしの作った、空想のともだちだったのです。



めがしらがあつくなって、


めをきゅっとつむりました。

すると、ぽろぽろ涙がこぼれて。


ぼやけた視界には、笑ったかわいらしい雪ちゃんがうつってました。


そして、涙の中に消えていきました。




真っ赤になった目をぬぐって

いちごはすっと立ちあがり、ドアをあけました。


前よりすこし たしかな 足取りで

すこし つよくなったわたしで。






おわり。







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