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39
牙央
大学の講義が終わったあと、私はいつものように友達に囲まれていた
「え、うそ! それ絶対盛ってるでしょ!」「ほんとだって〜!」
そんな他愛ない会話で笑っていると不意に視線を感じた
振り向くと、少し離れた場所に彼女
玲奈が立っていた
長い髪を揺らして、静かにこちらを見ている
「あ、玲奈!」
手を振る
でも玲奈は小さく笑っただけで、近づいてこなかった
……なんか、静か?
そのまま帰り道
夕方の風が少し冷たい
隣を歩く玲奈はやっぱりいつもより口数が少なかった
「玲奈? どうしたの?」
「別に」
「絶対何かあるやつ……」
そう言うと玲奈は少しだけ私を見た
「……さっき、楽しそうだったね」
「え?」
「その子と」
あ
そこでやっと気づく。
「もしかして嫉妬してる?」
「……してない」
「してるじゃん」
「……」
図星だったのか玲奈はふいっと顔を逸らした
珍しい
いつも余裕そうなのに
なんだか可愛くてつい笑ってしまう
「ごめんね?」
「なんで謝るの」
「だって、玲奈が拗ねてるから」
「拗ねてない」
その声が少し低くて余計に拗ねてるみたいだった
「玲奈が一番だよ?」
そう言った瞬間
ぐいっと腕を引かれた
「わっ」
気づけば壁際に寄せられていて玲奈の腕の中に閉じ込められる
近い
顔がすごく近い
「……でも」
玲奈がゆっくり顔を寄せる
「私の方が好きでしょ?」
「っ……///!」
心臓の音が速くなった
その言い方///
低くて甘い声が耳に残って顔が一気に熱くなる
「な、なにそれ……///」
「確認」
玲奈がくすっと笑う
「最近、誰にでも笑いかけるから」
「それ普通にしてるだけで……」
「だめ」
ぴしゃりと言われる
そのまま玲奈の指が私の頬をなぞった
「かわいい顔、簡単に見せないで」
「うぅ……」
恥ずかしくて視線を逸らす
すると玲奈は満足そうに笑って
ちゅと口にキスを落とした
「……っ/!?!?」
「ほら」
耳元で囁く
「ちゃんと確認しないと」
「玲奈ぁ……(泣)///」
顔が熱すぎる
絶対真っ赤だ
そんな私を見て玲奈はさらに嬉しそうに目を細めた
そしてそのままぎゅっと抱きしめてくる
「今日はいっぱい独占する」
「えぇ……///」
「嫌?」
「……嫌……じゃないけど///」
「じゃあ決定」
玲奈は私の肩に顔を埋めたまま小さく呟く
「もっと私だけ見て」
その声が思ったより甘い声で
結局私はまた顔を真っ赤にするしかなかった
次の話…………40♡
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