お久しぶりですこんにちは!あろはです!
大変お待たせしたあとでなんですが、新しいやつです(?)
rdzmっててえてえなことに気づいちゃいまして、えと、ハマりました。うめぇです。
今回は魔主役世界線でございます。
・rdがわりとストーカーみある(ヤンデレとかでは無い、好奇心)
・zmくん愛され気味だがそう思って書いてない
・rd片思い気味
・rdがきmい((
それでは楽しんで!
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「うわぁああああぁぁ!!!」
そう叫びながら全力で廊下を駆け抜ける生徒が一人。
彼の名前はボンベ・ゾム。なぜだか非常勤講師のラッダァに追いかけられている最中のなんとも可哀想な少年だ。
2人とも体力があるとはいえ、そろそろゾムは限界だ。コーナーで差をつけろ!というわけで、思い切り良く曲がり角を曲がった。
「す、すまんな!ちょっと通してくれ!!俺の命が危ないねん!!」
そう叫びながら人を押しのけて駆けるゾムの後ろには、ニコニコしながら恐ろしい速さで追っかけてくるラッダァ先生が。
「はい、つーかまーえた♡」
「ぎゃああああぁぁあぁッッ!!!???」
とん、と肩を掴まれ、後ろにコケた所を受け止められる。
「離してくれ!!頼むって!!」
「やっと捕まえたのに?はいこっちおいで」
離せぇぇぇぇ、と叫ぶも聞こえなかったのか鼻歌を歌いながらゾムを引きずって歩くラッダァ。周りの生徒もドン引きしており、気まずすぎる空気が流れた。
そこに───
「ゾム離せやオラァ!!!!」
雰囲気を全力でぶっ壊しに来た奴がいた。ラッダァに掴みかかるも、もちろんびくともしない。だが、必死に引き剥がそうと手を引っ張った。
「シャオロン!!!」
「シャオロンくん、久しぶりぃ」
「いいからゾムを離せ!!」
ギッとラッダァを睨みつけるも、心穏やかそうな顔で無視されてしまった。割と傷つく。
「じゃ、あと1時間後くらいに返しに行くから。バイバイ」
シャオロンとゾムが首に手刀を入れられ気絶する。それをみて更に周りの生徒が絶句した。
そのままゾムを担いでどこかへ運ぶラッダァ先生とどこからかウツとトントンがやってきてシャオロンを回収していく様も含めて。
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はっ、と目を覚ましてその場から飛び退く。意外と体が跳ねたのでビビりながら着地した。
「お、起きた?おはよ」
さっきと全く様子の変わらない青いソイツが椅子に座りながら笑ってこちらを見つめてくる。もう気味が悪かった。
「……ここどこだよ、さっさと出せや。あとシャオロンにはなんもしてへんやろな?」
だいぶドスを効かせた低い声で訊いても、「うん、なーんもしてないよ」と軽く返されるだけ。
「何が目的や。金か?家系能力か?」
苛立ってきたので早口で伝えると、
「知りたいからさ、触っていい?」
と、もう全部爆殺してやろうかと思う返答が返ってきた。
「あ??……何を?どこを?」
「君の体」
「は?????」
もう疑問どころじゃない。セクハラ大問題だ。
だが別に「セクハラ」の4文字が頭の辞書に無かったゾムは少し考え、「……いいけど…」と言った。言ってしまったのだ。
「やったぁ〜〜〜〜〜」と喜ぶやいなやズボッとフードに手を突っ込まれる。
「冷たァ!!先生体温低すぎやろ」
「生まれつきだからね〜。おれは別に困ってないし」
髪や耳をひとしきり触られた(いや揉まれた?)あとはフードを取られて投げられた。
「ふーん。顔綺麗だねぇ」
「えぇ……」
心の中では引くどころかドン引きだが、いいけどと言ってしまった以上は仕方ない。そう心を落ち着けた瞬間、手に冷たいものが当たった。
「ヒャッ??!なんだ、せんせの手か」
もぎもぎと手を揉まれているが、もう気にしないことにした。シャオロンは元気だろうか、ウツはクズいことしてるだろうか───
「今、他の男のこと考えたでしょ」
「え?????は?????……気持ち悪」
急に彼氏ヅラしてきてそろそろ爆弾を持ち出してもいい気がしてくる。
「やめてよ〜?、ゾムくんが他の奴のとこ行ったら殺すからね」
「冗談ッスよね」
どーだろーねーとか笑ってるコイツを1回泣いて謝らせたくなったがさすがにヤバいと考えを消去する。
そのまま肩、胸、お腹、腰、と下に下がっていく。少々手つきがいやらしい。だが別に脱がされている訳でもないので静かにしていた。
足に触られる。少しくすぐったいが我慢だ。
「ちょ、ラッダァ先生、くすぐったいからやめてや」
「やだー」
そのまま足裏をこちょこちょとくすぐられる。
「ひゃっ!?は、ヒャヒャヒャヒャ!!」
くすぐられ続け、終わったと思ったら顔をのぞき込まれた。
「ん〜……目ぇとろとろだね」
ヒュ、ヒュ、と死にかけのような息をしながら目線で(キモいで)と訴える。
「ほんとキモいで、先生……」
「ははは」
そっとまた触れようとした手を思い切り振り払い、ばっと特製の爆弾を作り出した。
「もーいいわ!!じゃーな、もう二度とこんなのやめーや!!」
後ろに投げて部屋もソイツも吹き飛ばす。とても綺麗な校庭の庭が見えた。
「なんだったんや……」とつぶやきながら、翼で飛んで教室へと戻る。
「ゾム〜〜〜!!無事だったんか!!」
「お帰り〜〜〜!」
さすがに心配したのかウツとシャオロンが駆け寄ってきた。後ろでトントンも使い魔を抱きしめ手を振っている。
「ただいま、シャオロン…首、大丈夫か?」
「全然だいじょばない!!!」
話を聞くと、ラッダァ先生にやられたと言う。あいつ、何もしてないって言ったよな……?
そんな会話も挟みつつ師団室へ向かう。
扉を開けると、チーノとショッピがくつろいでいた。
「お、1年生たち!いらっしゃ……え?」
笑顔で迎え入れたチーノの口が止まる。
「どーしました?なんか居ます?」
怪訝そうな顔をしたウツがチーノに訊くと、ごそごそと何かを取りだした。
「なんスか、それ」
「これね、良くない電波を掴めるやつ」
どうやらストーカーされている人用らしいが、詐欺師チーノは持ち歩いているらしい。カチッとスイッチを押すと、えげつない音が機械から出た。
「世紀末……??」
シャオロンが耳を塞ぎながら訊くと、これは盗聴器や小型カメラから出る電波を掴み、音で知らせるというものだと説明された。つまり、この師団室にはそれらがあるということである。
「こ、怖ぁ……」
ウツがビビる。それを尻目にチーノは機械をゆっくりと振る。
「これ、全部ゾムくんからですね。ちょっと失礼」
フードを後ろに脱がされ、探られる。ほどなくして、小さな黒いものが3つほどでてきた。
「これとこれがカメラで、これが盗聴器ですね」
ショッピが珍しく眉を寄せ、「ゾムさん、どっか行きました?銭湯とか」と訊いてきた。
「いやぁ、どこにも行ってな……あっ」
「行ったんですね?」
それが……と前置きをし、この1時間ほど前のことを話して聞かせた。
「うわぁ……うわぁ……」
「ひどいなそれ……僕でもそんなことせーへん」
「怖すぎやろ……」
「(体育座りで顔を埋める)」
「(口を手で押えて絶句)」
先輩共はもう話すことも出来なくなっていた。1年生だって語彙が限られてきている。
「怖すぎて爆弾投げて逃げてきたわ」
「「「「「(サムズアップ)」」」」」
全員からグッドサインを貰い、ゾムは自分の価値観が大丈夫だったことを再確認した。
「ゾム、それな、セクハラって言うんやで」
「へぇー」
特に反応を示さないゾムに、少し呆れてトントンが言う。
「今度その先生に触られそうになったら、すぐ爆弾投げて逃げろよ……」
「わかった」
頭に「セクハラ」の文字を入れてから解散した。
この一週間後、またラッダァに捕まって『溶岩遊泳』を出すことになるとはまだ誰も知らない。
コメント
2件
rdzm大好きなんで嬉しいっすわ 最高です