テラーノベル
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その日は渡辺がオフで、宮舘は夕方まで仕事だった。
「……そういえば。」
以前、パンケーキ屋で女子会をした日のことを思い出す。
『今日は彼シャツでめめの帰り待ちな。』
あの日、自分と深澤が阿部に言った言葉だった。
その後、阿部から「めめがすごく喜んだ」と聞いていた。
「……。」
「俺もやってみようかな。」
渡辺は少し照れながら立ち上がり、宮舘のクローゼットを開ける。
白いワイシャツを一枚借りる。
「やっぱり大きいな。」
袖は少し長く、丈もゆったりしている。
鏡を見ると、どこか新鮮だった。
「……恥ずかしい。」
何度も着替えようと思ったが、そのたびに阿部の嬉しそうな顔を思い出す。
「一回だけ。」
「今日だけ。」
そう自分に言い聞かせ、宮舘の帰りを待つことにした。
___________
夕方。
玄関のドアが開く。
「ただいま。」
宮舘の穏やかな声が響く。
「おかえり。」
リビングから返事が聞こえる。
宮舘が部屋へ入ると、その場で足を止めた。
「……翔太。」
ソファに座っている渡辺。
着ているのは、自分の白いワイシャツだった。
少し大きめの袖から指先が少しだけ見えている。
宮舘はしばらく言葉を失う。
「……どう?」
渡辺が照れくさそうに聞く。
宮舘はゆっくり微笑んだ。
「とても似合ってる。」
「本当に?」
「うん。」
「想像以上に。」
渡辺は耳まで赤くなる。
「そんなに褒めなくても。」
「褒め足りないくらいなんだけど。」
宮舘は優しく笑う。
「翔太は何を着ても似合うけど。」
「今日は特別。」
その真っすぐな言葉に、渡辺はますます恥ずかしくなる。
「……もう無理。」
立ち上がりながら笑う。
「着替えてくる。」
「恥ずかしい。」
宮舘は首を横に振った。
「それは、もったいない。」
「え?」
次の瞬間。
宮舘は渡辺をそっと抱き上げた。
「ちょっ……!」
「涼太!」
突然のお姫様抱っこに渡辺は目を丸くする。
宮舘は穏やかに微笑んだまま歩き出す。
「今日は、このままでいてほしい。」
「だから。」
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篝火

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「少しだけ付き合って。」
渡辺は照れながら宮舘の肩へ額を預ける。
「……反則。」
「そうかな。」
「涼太がそういうこと言うと。」
「照れる。」
宮舘は優しく笑った。
「翔太が可愛いから。」
「その言葉も反則。」
二人は笑い合いながら寝室へ向かう。
静かにドアが閉まる直前。
宮舘が小さく呟いた。
「ありがとう。」
「今日、とても幸せ。」
渡辺は少し照れながら微笑み返した。
「……そんなに喜んでもらえるなら。」
「また着てもいい。」
その一言に、宮舘は嬉しそうに目を細めた。
「楽しみにしている。」
コメント
2件

うーめちゃくちゃ読んでるこちらも照れるニヤける🤭😍 喜んでもらえて良かったね。 照れ屋の2人が可愛い😍💕
「彼シャツ」めちゃくちゃ萌えました…!😭💕 照れながらワイシャツ借りる翔太も、「今日はこのままでいてほしい」ってお姫様抱っこする涼太も反則すぎます!!「また着てもいい」の一言にニヤニヤが止まらなかった…♡ お互いを想い合う優しい空気感が伝わってきて、こっちまで幸せな気持ちになりました〜!続きも楽しみにしてます!