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文化祭の季節。並盛中では文化祭の役割分担が行われていた。
俺らのクラスは劇。
姫と王子が出会って踊って結ばれて。至っておかしい所はない、王道な話。
だが正直、役割などどうでもいい。
なんなら裏方がいい。
とまぁ、くじを引いたら準備係。
野球バカが近寄ってきて「獄寺!俺と一緒の組だな!」と言ってきた。最悪だ。
そういえば、10代目はどうだろう。
と、思ったその時。
「えぇーっ?!俺が王子役?!」
…なんて声が聞こえてくる。
「ダメツナが王子役(笑)似合ってんじゃねーの(笑)」
などそんな茶化した声も混ざって聞こえる。いつもの俺なら喧嘩を売ってる。だけど今はそれどころじゃない。
…決して、俺が目立ちたいわけではない。
だけど、なんか…10代目に王子は似合ってない。
と、不意に思ってしまう。
別に悪く思いたい訳じゃないのに。
本番
本番が来た。
準備係は見てていいらしい。野球バカに誘われて仕方なく一緒に見る。
…見事に10代目には似合っていた。
けど、複雑な気持ちしか残らない。
俺は裏方が良かった。
目立ちたくはなかった。けど、、
10代目には似合ってないんだ、本当に。
10代目は王子より……
姫の方かもしれない。
バカだ、俺。
片付けが終わったあと、10代目を誘って一緒に帰る。
思い切って自分の気持ちを伝える。
自分の気持ちを……
「10代目」
「何?」
「今日、10代目素敵でしたよ。」
「あ、ありがとう…笑ダメダメだったけど笑」
「いえ。そんなことは。だけど…」
「10代目に王子は似合ってないと思います。」
「まぁ、確かにね笑」
「全く悪い意味では言ってませんよ。」
「え、え?!」
「俺は…」
「10代目は姫の方が似合っていると思います。」