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小走で階段を下っていたせいか、階段を踏み外してしまった。
(やば!)
思わず目を瞑ってしまった。そしてそのまま地面に叩きつけ
パフッ….ドサッ
…あ、あれ?…痛くない?
「……大丈夫ですか、…黒鳩さん」
目を開けると私の下に紫凪さんが居た。
「紫凪さん?!…えっ??なんで?」
「黒鳩さんが落っこちる瞬間に手を掴み、そのまま落っこちました」
すみません…私の不注意で巻き込んでしまっ((
「朱里!大丈夫?……も〜階段走ったら危ないって〜、まいか((」
琴ちゃんが手を差し出してきて私は手を差し出す
「…待って琴原さん……」
急に紫凪さんが会話を塞いだ、そして私をお姫様抱っこしてきた
「…?!!」
「黒鳩さん…階段踏み外したとき足くじいたでしょ」
紫凪さんはそのまま歩き出す。
「ウェ、….あの、どこに?」
「…職員室、それに保健室」
「…えっ、このまま?」
紫凪さんは頷き、そのまま歩き出した。
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「えっ?放送?」
「…いや?放送なんてなかったよ?」
「放送室の鍵誰も取りに来てないから」
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「どうゆう事?先生達みんな放送なんてなかったって言うし」
「…放送聞こえましたよね?」
「うん、聞こえた」
保健室の扉を開けると先生がいなかったので紫凪さんが手当してくれている……気まずい
「……あの、紫凪さん?」
「…どうしました。」
「階段では本当にすみませんでした」
「いや、俺もすみませんでした…怪我をさせてしまって申し訳ありません。」
紫凪さんが深々と頭を下げた
「えっ、あの、紫凪さんが助けてくれなかったら私あのまま落っこちちゃてたので本当にありがとうございます。…ですから頭を上げてくださ((」
バンッ!!
急に保健室の扉が空いたのでびっくりした、見ると琴ちゃんが3つカバンを持っていた。
「こ、琴ちゃん?……なんで私のカバンを?」
「え?帰るために持ってきた」
「……え?帰る?午後の授業あるじゃん」
「あれ?黒鳩さん知らないの?今日お昼で終わりだよ」
……なんだと、
「…良し、出来た」
見ると足首に丁寧に包帯が巻かれてあった
「……じゃ、琴原さん後はお願いします」
紫凪さんは琴ちゃんの肩ににポンッと手を置いて言った
「任されました〜!」
笑顔で敬礼をする琴ちゃん、紫凪さんのカバンを私をおんぶする琴ちゃん
「……琴ちゃん?…コレは一体?」
「ん?おんぶ……あ、お姫様抱っこの方が良かった?」
ニヤリと笑う琴ちゃんに対して
「……やめて思い出させないで」
「赤くなってる〜可愛い〜……れいくんに、しばらくはなるべく足に体重かけないでください…って言われてね」
「……紫凪さんが?」
「うん……よいしょ」
琴ちゃんが私のカバンを持つ。私が持つよ!……っと言うと
「怪我人は大人しく言うことを聞きなさい」
…軽く怒られてしまった
「……朱里…ごめん扉開けて〜手が〜」
「はーい」
ガラガラ
「ありがとう〜」