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( 📖 × 🎣 短編 ② )
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※ 学パロ風(?) 、 年齢操作有 ‼️
📖 → 高2 (17)
🎣 → 中2 (14)
結局シリーズ物になってしまった。
きちぃ、きちぃ。 でも、久々にシリーズ物書くのもわるくないね。 たのしい。
いやーん、早くR指定かきたーい ()
あと、リクエストあればくださーい ‼️
そいじゃ、本編どーぞー。 👀
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放課後になり教室や廊下、グラウンド、正門には和気藹々とした様子の生徒たちで賑わっていた。 横断歩道の辺りには中等部や小等部、幼等部まで様々な年齢の生徒も居た。
机に頬杖をついて、それを窓越しに見ていたクロロはゴンとの用事を頭に浮かべる。 急いで行かなければならないのだが、それ以前にゴンとやたら仲良さげな特待生に苛立ちを覚える。 それと同時にゴンにも。
つい数時間ほど前に顔を合わせたばかりのはずなのにここまで惹かれるのは彼の天真爛漫な性格のおかげか、それとも周りを惹きつけるオーラのおかげか。 どちらにせよ、それはクロロ自身もよく分かっていない。
だが、クロロ自身、ゴンに抱いている感情は単なる友達としての感情でないことはクロロが1番わかっていた。 特待生やゴンに対する苛立ち、仲良く話をする様子を見ていられなくなり、心臓に靄がかかる様な不思議な感覚。
これは嫉妬だ。 ゴンを盗られた気持ちがクロロを襲って今すぐにでも自身の物にしたくなる、クロロの悪い癖。 例え、どんな奴らに邪魔されようが欲しいものは何をしてでも奪いたい衝動に駆られる。 まるで、 『盗賊』だ。
クロロはガタガタと大きな音で椅子を引くと、中等部の方へと歩き出した。
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中等部の正門前まで向かうと、ゴンが既に待っていた。 此方の姿に気がつけばブンブンと手を振って駆け寄ってくる。
「クロロったら遅いよ、 オレ待ちくたびれちゃった。」
「済まない、先生に呼ばれてな。」
「そっか、 じゃあ行こう! ミトさんには一応連絡しておいたから。」
「ミトさん? ゴンの母上か?」
「うん、血は繋がってないんだけどね。」
「へぇ…。 連絡が行っているのであれば、少しぐらいは遅れてもいいよな?」
「え……、 た、多分……。 」
「じゃあ、俺の家においで。」
そう言うとクロロは少し強引にゴンの手を引き、小走りで横断歩道を渡った。その間、ゴンはクロロの名を呼び続けたが彼は一向に聞く気配は無く、ゴンの手をぎゅっ、と握っていた。
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「ね、クロロ……」
「クロロってば!!!」
ゴンが大きな声を出すと、流石のクロロも気がついたのか目を丸めてゴンの顔を見る。
その顔はほんの数秒走っただけなのに頬が紅潮していた。 ぱちり、と2人の瞳が合えばゴンは驚いた目をしてすぐに逸らす。 ゴンが口から息を吸えば、 恥ずかしそうにクロロに向かって一言、
「クロロ………、 手………。」
「手が、どうした?」
にんまり微笑むクロロはゴンの想いに気がついていた。少し手を握っただけなのにここまで恥ずかしがるとは思わなかったが、ゴンは相当クロロに落ちている様だった。
「恥ずかしいか?」
「は、恥ずかしいよ。 男同士だし……。 クロロの手、オレと違って細くて大きいから何かドキドキする……。」
考え無しにズバズバと物を言う所がゴンの良い所でもあり、悪い所でもある。 そして、その言葉が後に仇となることをゴンはまだ知らない。