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「俺の名前はトルミステル=ナーガジュラだ。君たちが来るのをずっと待っていた。君たちの祖先から預かったものを返そうと思った。」
「それは何?」
「来てみたら分かるさ」
彼らは聳え立つ城に入っていった。
城・謁見の大広間
「これだ。」
「は?」
彼が指さしていたのは、玉座だった。
「…これを返還?」
「ああ。シーデッド=スタンリー。君に玉座を返そう」
「は?自由じゃ無くなるし、嫌だけど」
「嫌とかじゃなくてな。そして、君、山城家の吸血鬼だろう?」
「?俺の苗字は山城だが…一族全員が吸血鬼ではないぞ?」
「ああ。君のみ人造吸血鬼だ。しかし、君は他ならぬ、地球を征服しようとして失敗した吸血鬼の子孫であり、吸血鬼の中で最強だ。一番、適していると判断した。」
「それでも嫌だね」
「はぁ…わかったわかった。なら、ここは丁半で勝った方の言うことを聞こう。それでいいか?」
「まあ…いいだろう。透視はするなよ?」
双六が取り出され、丁半賭博が始まった。
「半」
「丁」
開けて見てみると…半だった。
「はい!シーデッドの勝ち!」と瑶泉が宣言した。
「何!?透視したはずなのに…」
「知っている。だから双六の全ての面を秒で入れ替えた。残念だな。」
「嘘だろう…神たる私のイカサマを超えただと……………わかった。いいよいいよ君だけを王にさせるのは諦めよう。」
「おっしゃあ!」
「ただし、交代制とかで5人でまとめろ。それくらいは妥協してくれ。」
5分後、そのトルミステルの意見は通された。