宮島デートも後半へと差し掛かった。スタバを片手に話す私たち
「ねぇ?このあとお土産屋さんで何か買う?」
「親にもみじ饅頭でも買ってあげようか」とスタバを出たあと店に入った。私が悩んでいると彼は直ぐに抹茶味の方向に向かい3個を手に取りそれをレジに出した。抹茶と言えば私が好きな味だ。買ったあと悠真は無言で私に3個の抹茶を渡した。
「え!?親に買うんじゃないの!?私!?」
「ん。あげる」たったその一言だった。カッコイイ。こういう所が悠真のズルいところだ
私たちはお土産を買ったあと市内に戻った。
電車の中で楽しく今日あった出来事を振り返りしていたところだ。電車が急ブレーキをかけ私は倒れそうになった。そこを悠真はさっと手を伸ばし私が倒れないようにそっと握っていてくれた。より心を打たれもっと好きになってしまった。そしてそんな自分が情けないと思った。悠真の手はとても温もりを感じた。
人身事故による影響で電車が止まる。
これは帰る時間が遅くなりそう。
2時間後ついに動き始め、私たちは駅を降りた。が、その瞬間市民のスマホが一斉になる
「緊急地震速報。強い揺れに警戒してください。」この音声が響き渡る。
その数秒後地面ごと揺れる感覚に襲われた。ゆうまは私を守りつつすぐに調べた。
最大震度7、四国、九州、静岡、
震度6弱強、中国、九州、四国、
震度5弱強、中国、九州、近畿、中部、関東
このような情報だ。俗に言う 南海トラフ地震だ。私たちのところは震度六弱。とても怖い揺れを体験した。ニュースに建物崩壊。地面のひび割れ。冠水など様々な被害が起きていた。その直後またもやあの悪魔の通知がなった。
「地震情報。津波警報の発令。今すぐ高台に避難してください。津波警報発令。今すぐ高台に避難してください。また、河川海沿い建物の近くには決して行かないでください。」
最大30m越えの巨大津波だ。まさに日本壊滅危機と言えるだろう。そしてもう一度激しい揺れが来た。
悠真はそっと私を安心させてくれた。知識がある悠真は落ち着いていて男らしさが満載だった。
1週間は南海トラフ警戒情報が発令されたままだが、解除はされた。しかし、学校は休校。避難所は皆どこも開いている。
私たちはいつも通りの生活に戻った。復興作業には大変で悠真は募金を良くしていた。貯金の3割を募金に回した。
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