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羽と角の転生

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羽と角の転生

3 - 第3話 羽と角の転生だ

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2025年07月19日

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〜前話のあらすじ〜

脱獄するよりも悪魔を説得した方がいいと考えたアムネシア。そこにカーパスと名乗る悪魔が来た。昔に悪魔が襲撃してきたと聞いているが、そこまで悪い存在に見えなかった。そうして、牢屋から出してほしいと頼むが警戒は解けない。「6年前に天使が襲ってきた」とカーパスは言うが、アムネシアは6年前ということに驚いた。


「6年前って…」

「自分たちがやったくせに覚えてないのか?」

「僕たちはそんなことやってない!…と思う」

6年前…その言葉が妙に頭に残った。やってないと否定したけど、言い切れなかった。理由は簡単だ。…僕には…10歳までの記憶がない。わからないんだ。もしかすると本当に天使が悪魔に何かしたのかもしれない。

「…もしかして何も知らない?」

「うん…。6年前までの記憶がないんだ…」

「そうなのか」

両親には頭を打ったのだと言われた。どういう経緯で頭を打ったのかは教えてもらっていない。

「だから何も知らないけど…昔、悪魔が天使を襲いにきたということは教えてもらったんだ」

「それこそ嘘だろ!俺らは何もやってない」

「だとしても、天使が悪魔を襲う理由がないよ!」

「それは…」

謎は深まるばかりだった。さっきも言った通り、天使は優しい方ばかりだった。悪魔を襲うなんて考えられない。

「天使と悪魔は昔は仲良かったんじゃないの?」

「ああ、よくここでも天使を見かけた」

「じゃあそんな、たった一回の出来事で…!」

「…その一回がどれだけのものかわかってないだろ」

「え?」

そうしてカーパスは教えてくれた。…天使がこの魔界を襲撃してありえない数の悪魔が死んだのだと。悪魔は角が命だ。もちろんちゃんとした臓器もあるけれど、悪魔の角にはそれぞれ能力が宿っている。僕の羽に能力があるように、天使でいう羽と同じだ。その角が溶けたり折れたりすれば悪魔は死ぬ。斬撃系の能力をもつ相手が現れたら一瞬にして数名の悪魔が死ぬだろう。だから、天使も同じではあるけど悪魔は死にやすい。そうして天使に角を破壊されて死んだ者が多かったとカーパスは言った。

信じれなかった。でもカーパスが嘘をついているようには見えない。

「そんな…。流石に信じれないよ!僕が見てきた天使はみんな優しかった!!」

「…でも、確かにお前の言うように天使に俺らを襲う理由はないな。魔王様も神様と親友だったはずだ」

「神…様?」

「お前神様知らねぇの!!??」

「え、うん」

僕が神様を知らないと言ったらカーパスはかなり驚いていた。誰だろうか。

「神様なんて方は知らないし、いないよ。話も聞いたことなかったし…」

「ありえねぇ!神様は天界の頂点のはずだろ?」

「うーん…あ、ただ一つだけ聞いたことあるよ。神様は悪魔に殺されたって」

「…なんでだ?流石に何かおかしいぞ」

「僕だって、なにがなんだかわからないよ」

何が起こっているのか。悪魔が知るくらいの存在が今いない…?そしてカーパスには悪魔が殺された記憶がある。だから天使に殺されたというのは本当なのかもしれない。でも神様がいないということは悪魔に殺されたのも本当なのかもしれない。

「…ねぇカーパス。僕をここから出してほしい。こんな意味わからないことで天使と悪魔の縁が切られるのはおかしいよ!!」

「…」

カーパスは黙り込んでいた。

「僕が天使に聞いてくる。だから天界に帰してほしい。僕が信用ならなかったら天界に着いてきてもいい。僕が君に危害を与えないように天使を説得する」

「…僕はカーパスが嘘をついていると思わないし、天使を殺すような悪い存在だと思わない!!!」

これは全部本心だ。2人で”おかしい”と思うことが起こっているんだ。しかも天使も悪魔も大量の命が失われてる可能性がある。そんなのこのままほっといていいはずがない。天使が悪い存在だと僕は思ってないし、今初めて出会った悪魔だって悪い存在じゃないと思う。天使に敵対意識を悪魔が持っているのはまた殺される可能性があるからだ。ちゃんとした理由があるんだ。

「ねえ、カーパスはおかしいと思わないの?もしもお互いがお互いを襲っていないとしたら?もしもそうなら黒幕がいる。別の存在がいる。そんなわけもわからないやつに天使も悪魔も大量に殺されなくちゃいけないなんておかしいよ!!」

「でも…俺は…」

僕は多分感情が高まって冷静な判断ができずにいたと思う。そんな状態で言った。

「…僕は、みんなが死ななきゃいけないなんて思わない。君が止めようとも僕は絶対この真実を確かめる!!」

そういい僕は剣を生成した。

「な…っ!剣!?」

驚くカーパスを気に留めず剣で牢屋の格子を切り、牢から出た。そして切り裂いた格子を能力で修復し、カーパスの横を過ぎ去って、出口へと向かった。

「…ッ!なぁ!!待ってくれ!!」

カーパスは僕の方に向かって言った。振り返った僕に続けてカーパスは言った。

「俺…も、行かせろ!!…俺も行く!!」

その言葉が嬉しかった。

「なら、一緒に行こ!」

「!あぁ!!」

笑顔で返事した僕に、カーパスも笑顔を返してくれた。やはり、カーパスの笑顔はどこか喜びの感情が見えた。

そうして僕らは天界へ向かった。


これは天使と悪魔が再び縁を結ぶためにやり直す

羽と角の転生だ。

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コメント

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ユーザー

初コメ失礼します!世界観とか書き方とかすごく好きで…読む手が止まりませんでした💦フォロー失礼します!これからも頑張ってください!陰ながら応援しています!

ユーザー

あああああああ

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