不「、、、ッは、、ッッッッ、?!」
強く体を押される感覚
気づいたら横断歩道の終わりまで弾かれ
頭を強く地面に打っていた
不「ぃ、ッッた、ッッ、、、なに、、」
「、、、、、は、、、?」
何が起こったのか理解しようと振り向いた前は
まさに地獄絵図と言った所だろうか
ブレーキ痕が残った道路
車道を大幅に越したトラック
何メートルも向こう側で真っ赤な血に塗れ
道路の真ん中で倒れている甲斐田の姿
不「な、ッッ、なんで、、何が起こって、、ッッ」
「、ッッひ、ッッ、、、?!?!」
目の前の光景に理解が追いついてきた瞬間
一気に流れる前世の記憶
玄武/甲斐田 が 朱雀/俺 を庇って
血まみれな状態で倒れている
一気に体の力が抜けていく様子の玄武
駆け寄りたいのに、自身の怪我の重さにより
ただ微かな声で彼を呼ぶことしか出来ない
[げんぶ、ッッ、俺、おれ、、ッッ]
[す、、、ざ、く、、、]
[“、、、良かっ、た、、“]
不「〜〜〜ッッッッッッッッッ!!!」
その一言で頭が、身体が、
悲しみ憎しみ苦しみ、様々な感情で支配される
不「、かひゅ、ッッッッ、、」
「なん、おれ、なに、ぁ、ぁあ、あ、ぇ、?」
目の前の光景が
今初めて見る前世の記憶と全て重なっていく
不「、、ひ、ッッ、、甲斐田、かい、だ、、
いやや、また、、俺を、置いて、かんで、ッッ」
動け、うごけ、体、
さっきの衝撃のせいで体を這いずる形でしか
前に進むことができない
段々視界が狭く暗くなっていく
こんなにも抵抗が出来ないことに
悔しさが込み上がる
不「か、、、ぃ、だ、」
「玄武〜」
「えっ、朱雀?!」
「今日集まる予定とかあったっけ?!?!」
「いや、全然?」
「おい?!」
「四神である一人が暇つぶしに真反対の街まで
はるばる来るか?!普通?!?!」
「そんな細かいとこまで気にしてるとハゲるぞ」
「全然細かくねーーーーが?!」
「うるせ〜、、ええやん、今日ぐらい」
「ちゃんと出かけることは伝えてきとるし」
「最近平和だから大丈夫だろうけど、、、」
「この俺が会いにきてやってんやから喜んで
もてなしぐらいしろよ」
「こっちが来させてあげてるんだよッッ?!」
「俺、勉学以外なんでも出来るやん?器用やし」
「急に自画自賛来たな、、合ってるけども」
「でもほんとはさ、俺不器用なとこ多いし、
色んな事何となくでこなせるけど、
逆に言えば、何かで1番は取られへんやん」
「、うーん、?、、、話が急だな、」
「、、、俺、お前が羨ましいよ、、玄武」
「、、、ふ、朱雀の言いたい事、分かった。
たまにそういうとこあるもんな〜朱雀って」
「んじゃあ〜分かった、そんな君に
大事なことを教えてあげようではないか!」
「なんやぁ?急な年上マウントか?」
「ちげーよっ」
「ずばり!大事なこととは、
『周りの奴らも過去の自分も、結局は他人。
見つめるべきは、他人に囚われている今の自分だけ』、ってこと!」
不「、、なに、それ、、、、」
三「、ぇっ、、、ふわっち、、ッッ?!?!」
「やっと起きたッッ!、あ、とりあえずまゆに連絡っ、あ、先に医者呼んだほうが良いんか?!」
不「ちょっ、あきな、一旦落ち着け、」
「まずここどこ、、?病院、?」
三「そうだよっ、だってふわっち学校、の、、」
「、ふわっち、何で、
泣いてるの、?」
不「、、ッえ?、、、、ぁ、」
また、泣いてたんや
、、でもきっと、夢を見て泣くのは今日で最後
−− 全部、思い出したから。
やっと自分自身の事が理解できた
だから、全て話さな。明那たちに。
もう目は背けない
ちゃんと、『不破湊』として、伝えなあかん
不「、、明那。」
三「!、、、どしたん、ふわっち」
不「俺のこと、ちゃんと話したい。
だからまゆと一緒に、聞いて欲しい。」
三「、、、りょーかい。じゃ、まゆゆが来るまで
昨日のこと、説明するね」
不「じゃあ、俺が轢かれそうになってるとこを
甲斐田が助けてくれた、って事なんや。」
三「俺が実際見た訳じゃないけどね。
正門のすぐ側に甲斐田先輩の鞄が雑に落ちてん
のは見たから、かなり焦ってたんだと思う。」
不「やっぱ優し、」
黛「不破くんっ?」
三「あ、まゆっ!」
不「ぉ、やほ」
黛「丸一日寝たっきりの後、再会一言目が
“やっほー” 何だね、、不破くんらしいけど、」
不「まゆ、あきなから聞いてる?」
黛「、、うん。大事な話なんだよね?」
不「そう。俺の今までの事、話したくて、」
三「あ、っ!、ふわっち!」
不「ん?どした」
三「先にさ、甲斐田先輩の所、行ってみない?」
不「えっ、、ぁー、、、」
黛「話聞くのはいつでも大丈夫。行こうよ」
不「、、分かった、」
コメント
3件
思い出したふわっちの重みえぐそう...玄武の教えてくれたことが素晴らしすぎてさすがに座右の銘