コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!
加賀美視点
目の前での急な別れは辛いものがあった。お腹を強くなった力で蹴られて暫く動けない。
何も出来なかった…全員で笑いあう日がもう…こなくなってしまった。私のせいで…私のせいで…
『笑え、もちさんと、甲斐田と。』
なんて不破さんは言っていたけれど…不破さんがいなくなってしまった今、まともに笑えるだろうか。
ろふまおが揃ってない状況で…私は上手く笑えるのだろうか。
無意識の内にアヌラに手を伸ばしていく。
「…ぁあ、…お許しを…」
そうぽつりと呟き、天に向かって器を作るように掲げた。
ふと、私の頬に冷たい感覚。
いち、に、さん…と次第にポツポツと降ってくる。
次の瞬間にはもう既にザーザー降りの雨。
「…?」
雨が降っている。
「…」
雨が降っているからなんだ。
「…。」
私は何も思わなかった。雨に打たれ、ずぶ濡れになっている今、普通の私なら、”加賀美ハヤト”なら急いで屋根があるところに向かっていたのだろうか。
そして…はっちゃけているメンバーに『風邪引きますよ!w』なんて言いながらも自分も悪ノリして仲良く風邪引いたり…
な〜んて。
「…待っ……..こんなに霧が立ち込めていましたっけ、…」
気が付けば白く周囲が染まっていた。
上手く周りが見えないのは当たり前の事だが、直感的に、アヌラは死んだと感じた。
何故だか分からないけど、アヌラは死んだ。
そう思った。
姿形は見えないが、死んだのでは無いのだろうか。
辺りに腐臭が充満してきている。
例えるなら鶏胸肉を1ヶ月放置したような…そんなひどい匂いだった。
「っ…!?ッかはッ…」
咄嗟に鼻と口を抑えたが、違和感を感じた時にはもう既に遅かった。
全身に力が入らなくなり、その場で項垂れて口からは吐血をしていた。
やはりそう簡単に死ぬ訳ない…のか。
意識が朦朧としてくる。白く立ち込めた毒霧と、アヌラの蒸発して身体から出てきた腐臭。
私は意識を保つ気力すらない。
そのまま目を閉じて、意識を手放した。
「離せェッ゛!!!!離せよッ゛!!!!!アヌラ様が熔けて無くなってしまうだろうッ!?!?」
『…いい加減目を覚まさないかッ゛!!!!耳障りだッ!!!!!お前がそうやって化け物に縋っていている内にお前の仲間は命を懸けているんだぞッ゛!!!!! 』
「知らないぃッ゛!!!知らないッ゛!!!アヌラ様にッ!!!!アヌラ様に危害を加えるヤツらは全員反逆者だッ!!!!反逆者は死んだ方がいいッ゛゛゛!!!!!!」
『この小僧ッ…!!!』
「雨…ッ…!?ぁあっ、…ぁぁあッ、゛!!熔けてしまうッ!!!!熔けてしまうッ!!!!」
「何もお力に添えれなくてすみませんッ!!すみませんッ!!!!こんな、ッ…こんな僕をお許しください…」