“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
雨模様の此処の空は、僕らを現実に引き戻すものとなっていた。天に向かって手を伸ばしていた僕は、一体何をしていたのだろうか。
不破さんと社長が、戦っていた間僕は何をしていたのだろうか。
もし不破さんと社長が死んでいたら?
もし僕が記憶の無いうちに僕以外が死んでいたら?
僕はこの世界に、何をしに来たのだろうか。
僕は一体なにをしていたのだろうか。
ふらりと立ち上がり、2人が戦っていたであろう所に1歩1歩歩み寄っていく。
歩み寄って行く度に霧が濃くなっていっていた。濃くなるのを感じる度に、嫌な予感も過ぎっていく。信じたくないのだ。決して信じたくない。
約束…..。したじゃん…….。
“ろふまおらしく散る”って……
気付けば僕は泣いていた。
久しぶりに、桜魔の仲間の死を間近で見ても泣けなかった僕が。…この世界に来て、初めて僕にとって、1番大切な人を失くしてしまったことのショックで声を上げて泣いた。
その場で地に膝を着いて、拭っても拭っても止まらない涙をひたすらに拭う。
「しゃちょぉ、ッ…..ふわ゛ッ、さん、ッ゛…..」
霧も濃くなってきていて、凄く臭い。腐敗臭が酷かった。あまりの匂いにむせ返ってしまう。
息をするのも辛い。
ぁ〜、このまま行ったら…..。
剣持視点
ッぐぇっ!!??????
「ッたぁ〜…….」
「な、なにするんですか…..」
『”な、なにするんですか”〜…じゃないんだぞ、今のこの状況、お前理解しているのか??』
ちょっと誇張されたモノマネにちょっと腹が立ったが、この人の反応でおふざけとか、そういう雰囲気では無いことが分かる。
「え…?」
『お前の仲間の…死亡報告が届いているんだよ。』
聞きたくない言葉だった。
「…ちょっと、…なんの冗談ですか。」
『俺は嘘をつかない、だからこそ。』
「…ち、ちなみに誰が…」
顔を逸らし、少し言いづらそうに顔を顰める。
『…加賀美ハヤトと、不破湊。』
本当は心の何処かで分かっていたのかもしれない。ただあまりにも信じられない事実で、不意に涙が出てくる。
…甲斐田くん、そうだ。甲斐田くんは…?姿が見えない…。
涙を拭い、甲斐田くんが何処にいるのかを聞いた。
「ッあの、甲斐田くんって…甲斐田晴って何処に…?」
『いやそれは俺にも分からないが…』
僕はいつの間にか走り出していた。息をするのも忘れる程。
やだっ、…やだ、甲斐田くん、甲斐田くんだけでも、っ…!!!
勝手に死んでたら許さねぇから絶対に…!!このばかいだ…!!!!
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!!」
霧が濃くなってきた頃、倒れている人影を見かけた。
「甲斐田くんッ!!!」
直感で甲斐田くんと感じれば、無意識のうちに手を伸ばし、傍に近寄った。
噎せ返るような臭い匂い。咄嗟に服で鼻と口を抑えた。多少はマシにはなったが、まだ臭い。
「甲斐田くんっ…ッ!!ね、甲斐田くん…!!!僕が悪かったから…!!起きてよ、目を覚ましてよ…!!!!」
身体を強く揺さぶり、そう訴えかける。まだほんのりと暖かく、心臓も正常に脈打っている。
ただ気を失っているだけなのか…??とホッと安心し、少し力が抜ける。
死人のようにピクリとも動かない。動いていないように見えるのかもしれない。
…とにかく、ここに長居するのは良くなさそうだ。甲斐田くんを連れて離れよう。
「…っぐぅ…ッ…慣れなきゃな…この匂いに…」
甲斐田くんを担ぎ、来た道を戻っていく。172cmの高校生に180cmの成人男性を担がせるな、なんて心の中で呟きながらも何とか空気が美味しい方へ戻って行った。
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