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#ryop
ゆゆ@プロフお読み下さい。

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※nmmnです。
※実在する人物の名前を借りておりますが、現実とは一切関係ありません。
※妄想の世界でありフィクションです。
※作品を無断で転載したり、真似や抜粋などして投稿することはお断りしています。
※snsなど多くの人の目の届く所で感想を言ったり、作品について話すことは断固お断りしています。
※問題であれば消します。
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小休止、昼休み。
いつ何処で誰と会話を弾んでいようが、彼は「あっ!」と俺を見出して寄生するようになった。
集団と話すのは億劫では無いが、正直…俺の相手はお前じゃない。
まぁ、ただ一つだけ大きなメリットがあったのは…暇じゃ無くなったこと。
生活が少しでも、心も回復に近い感覚は何とも心地良かった。
「あーもうくっ付くなよ!勘違いされるぞ…」
「us可愛いんだも〜ん笑もうちょっと触らせて」
最初の頃の俺みたいに、ベタベタと俺の肩や腕、脇腹を擽られ嫌気が指す。
友達は良いものの、お前みたいな悪魔に触られるなんて嫌悪感にも程がある。
ノリに乗ってあげてる俺の有難みが分からないのかと殴ってやりたくなる。
それに…
「…っ」
「ん?どうしたの?」
「顔近ぇよ…離れろ」
「あぁ、ごめんごめん笑」
彼の顔を直視するたび、心はsosを上げているかのように舞い上がる。
ずっと前からの事なのに…原因不明な感情は、今になって状態が悪化している。
視線は自然と彼に吸い寄せられて、瞬きもする暇も無いままに。
放課後、少し課題を進めておこうと、机の中に入れていた目的地に向かって足を運ぶ。
廊下を歩いているうちに、語らいや雑談が耳朶に触れている。
その時、ある一つの会話文に心を打たれた。
「なぁ、gt」
それは俺のクラスからだった。
gtという言葉が聞こえる度、またも原因不明な感情を呼び起こす。
つまり、目的地には彼とその友達がいる?
そう思うと、足取りは足枷を掛けられたように重くなって引き摺っていく。
「usのこと…どう思う?」
瞬間、俺は扉の前で歩みを止めた。
(は?何…?俺のこと?)
意を決して窓を一瞥すると、彼とその友達2人が、机に座って会話を弾んでいた。
しかし…談笑などそんな楽しそうな物ではなく、何処か棘が刺さっているかのような、不穏な空気だった。
「us?普通にいい子で可愛い子だなって思うけど」
待ち望んだ彼からの返答。
「あ〜…gt、お前見る目ねぇわ」
「え?」
きょとんとした彼に追撃を入れるように、含み笑いをしながら話し続けた。
「俺幼稚園一緒だったから分かるけど、あいつめっちゃ腹黒だよ?笑」
「一見カッコよく見えるかもしんねぇけど、あいつ裏表やばいし、男のくせに化粧とかしてんだぜ?笑」
「朝何時間化粧してあれなんだろうな笑」
みぞおちを打たれたように声も上げられない。
反論したいけれど、彼らの言っている事は全て事実だ。
腹黒い性格だって、自分自身が一番良く分かっていることなのに。
いざ口で言葉にすると…どうしてこんなに。
(……努力したんだけど、な)
忘れかけていた記憶、トラウマを植え付けられた時もこんな感じだった。
走馬灯のように、並べられた言葉が次々と頭に侵入してくる。
「あいつって性格悪いよな」
「自分だけが得すればいいって…他人の事も考えられねぇのかな?」
「男のくせに化粧してんの?笑」
中学の時も、コンプレックスばかりの自分を秘める為に、自分だけでも強くなろうとする心意気が…必然的に全員を巻き込んでしまう。
こんな光景もう、久々に見た。
これでまた一人の友達…本音で言い合える友達を失った。
全部が全部ダメになった俺に、生きる価値なんてあんのかな?
糸が切れて離れた首飾りの玉のように、大粒の涙が垂れた。
手の甲に零れた涙は、少し肌色と赤みが混ざっている。
…ふと彼の方を見ると、目を見開いて頑なに動いていない。
当然だ、本音として契約したはずの俺の本音は、建前として誤魔化していたのだから。
結局彼も、顔で友達を選んだりする人だ。
(…いい経験になっただろ、お前が本音で選んだ友達にも、”偽物”が紛れているってことに)
「?どうした?gt」
視線を床に落とし、クラスメイトの靴元から太もも、上半身まで目を泳がせる。
最後に目線を合わせると、彼はようやく口を開いた。
「…だっさ笑」
「……え?」
「usの…こと?」
彼らはモゴモゴと何か小声を話している。
俺も今、頭の中に爆竹を投げ込まれたかのような閃光と爆音に襲われた。
「この状況で、なんでusに罵倒しなきゃいけないの?笑」
「これだから低脳な奴と仲良くしたくないんだよ」
口元に嘲笑を浮かばせながら、一切の反論を許さず話し始めた。
「あ〜、こんなに低俗で馬鹿な醜い顔をしたやつと一緒に居たなんて時間の無駄だったわ」
「ぇ…え?」
「お前…急に…」
瞬間、はぁっと息を飲み込む。
半ば叫びたそうな声を押し殺していたが、遂に漏れてしまうほど涙を流した。
口元を押さえ、地に尻を付ける。
(…が、gtさ…ん)
ぐすっぐずっと、肩を震わせながら呼吸を続け鼻を鳴らす。
「もうお前らみたいなやつと上っ面の友達なんてごめんだわ」
「二度と話しかけんな、俺に…usにも」
キーホルダーの音がすると、此方に向かってくる足音が徐々に大きくなる。
(…や、やばっ)
今なら誰も居ないはずの隣のクラスに駆け込もうとした隙には、もう遅かった。
静まり返った教室に、ガラガラと大きな音が響いた。
次の瞬間、教室のドアがゆっくりと開かれる。
「あ…」
視線を感じて顔を上げる。予感は的中し、相手の目は真っ直ぐこちらを見据えていた。
「…!?us!!」
「え…!?な、なんでここに…!?」
驚いている彼に構わず立ち上がり、正反対の方向へ走り出した。
「う、us!!まって!!」
「ぅ…うぅ…」
お話がしたかったこともあり、ホコリが溜まっていた空き教室に駆け込んだ。
堰を切ったように涙が溢れ、嗚咽が止まらない。
両手首を掴まれると、壁際に距離を詰められ、逃げ場を失った俺は思わず息を飲んだ。
「us、俺…」
「もう…いいんだよっ…」
「アイツらの言ってる事はっ…全部本当だから、気にしないで…」
本音をこうやってクラスメイトに打ち明けるのなんて、何年ぶりだろう。
「…何?友達辞めんの?」
彼は眉を顰め、低く唸るような声を漏らした。
「だ、だって…化けの皮被った俺なんか」
「どうして?」
「…usは、俺をアイツらみたいに思ってるの?」
縋るように手首を押さえ、手首の温もりを逃すまいと強く握り締められる。
圧迫感は無いけれど何処か本気で、嘘偽りない事なんて力加減で分かるほど。
「言ったじゃんか、本音の友達が欲しいって」
「usの表がどんな悪党でも、どれだけ猫を被ってでも、俺はusの裏を知ってるんだよ」
次の瞬間、彼は俺を包み込むように腕を伸ばし、その温もりを確かめた。
「友達辞めるとか…寂しがる俺の気持ちも考えてよ」
不意を突かれた俺は目を見開いたが、直ぐにその大きな身体を受け止めた。
胸元に埋められた顔からは何も見えなかったけど、俺の指は微かに震えていた。
涙でぐちゃぐちゃになった顔は、ファンデーションやマスカラ。水浸しになった顔にはそれらが散乱していた。
俺もどうかしていたと思う。
トラウマが繰り返される日常を受ける事への抵抗感で、本音で言い合える友達にも仮面を被っていていたことを。
「…っ」
それに応えるように彼を寄せ、その背を静かに撫でた。
「…?us…」
意を決して抱き締め返した途端、更に強い安心感と余韻に包まれた。
「ごめん…」
嗚咽はもう治まっていて、彼から「ふふっ」と笑い声が聞こえる。
「こんなとこ…アイツらに見られたら、どうすんの?」
「う…うるせぇ…な」
「俺の気持ちも、考えろ…」
傍から見たら、なんて考えやしない。
今はこうして二人で…本音で、膝を交える空間に陶酔していたい。
「…やっと」
ご満悦な俺の様子に、彼はそっと腕を伸ばした。
頭を包み込むようにしてゆっくりと手の平を滑らせるそれは、努力を褒められたかのような、存在を肯定する温もりだった。
「本音言えたじゃん、us」
コメント
1件
読み終えました…。 gtくんが「だっさ笑」から一転、usくんを全力で守ったシーン、すごく熱かったです。あそこで「努力をバカにすんじゃねぇ」って言い放てるの、本音の友達だなって思いました。 usくんのトラウマや化粧の話、全部嘘偽りなく肯定される瞬間が胸に沁みました。 二人が空き教室で抱きしめ合うラスト、ようやく心が通じ合えた感じがして、じんわり温かくなりました…🥀