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生まれてからずっと他人に期待されてきた
別に自分から期待してなんて頼んだことは一度もないのに
ただ他人より努力して、結果が出て
がんばっただけなのに
みんなは集って「すごいね」とか「きんとき君なら白尾大学いけるんじゃない?」とか言われて
照れたフリしてありがとう、と思っていないことを言う
中には「地頭がいいからじゃない?」とか「きんときはずるいよな」とか、俺の努力を知らずそんなことを言ってくる人もいる
そんな中、珍しく俺の事が興味ない人がいる
幼なじみのスマイル、彼だけは何も言ってこない
昔は彼だけ褒めてくれないのがとても嫌で、テスト返しの日などはイライラしていた
でも、今となってはありがたい
ほんとうにすごいって思ってくれてる人なんてごく一部しかいないだろうに褒めてくる人達が大嫌いだから
何も言わない彼がとてもかっこいい
彼に一度だけ、テストの点数を見せてみたことがある
それでも彼は「おー」とだけ言い読書を始めた
彼も点数が低いわけじゃない
中間試験や期末試験は上から1桁台には入っているほどだ
悔しがっているのではなく、本当に興味がないなだろう
それがとても新鮮で、楽しくなってよくスマイルと話すようになった
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俺は彼をとても信頼するようになった
そこで俺は周りに褒められるのが嫌だということ、本当は勉強が大嫌いなことを告げようと思った
でも彼は今読書中で、迷惑になるかなと思ってた瞬間に察してくれたのか、
sm「なに?」
と聞いてくれた
kn「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
sm「わかった」
と言い、読んでいた本をぱたりと閉じてこっちに来てくれた
彼は俺以外とはあまり話さない
俺だけに懐いてくれて、他のクラスメイトが彼に話しかけても塩対応
俺にだけ心を開いてくれているようでとてもかわいくて愛おしい
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コメント
4件
自分だけ!とか萌えますね( т т ) smさんが何気にknさん思いなのがほんとに良きすぎます♩♩ 次もすごい楽しみにしておきます.ᐟ.ᐟ.ᐟ
本当の自分をわかってくれる人って、好きになっちゃったりしますよね~ めちゃくちゃ好きです!