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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
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午後のオフィス。なつと佐藤は、資料室の入り口でわざとらしく密着して話し込んでいた。なつは時折、佐藤の耳元で内緒話をするように顔を近づけ、楽しそうに肩を叩く。
「……なぁ佐藤、今の角度大丈夫か? 部長こっち見てる?」
「……おう、暇。部長、持ってるシャーペンの芯、もう5回は折り倒してるぞ。……顔が笑ってなくてマジで怖いんだけど」
二人が「作戦通り!」と心の中でハイタッチしていると、背後からドスの利いた、でも極めて静かな声がした。
「…暇。佐藤。資料室の前で何を遊んでいる」
振り返ると、そこには書類で口元を隠しつつも、目が完全に「獲物を狙う鷹」になっているいるま部長が立っていた。
「あ、部長。今、暇と今週末の計画を立ててたんです。暇がどうしても行きたい場所があるって聞かなくて」
佐藤が完璧な嘘を放り込む。
「……週末? なつ、今週末は俺と……」
「あ、部長。仕事の話以外は、今はちょっと。……佐藤、さっきの話の続き、後でチャットするわ」
なつが冷たくあしらって立ち去ろうとすると、いるまの理性が音を立てて切れた。
彼はなつの腕を掴み、佐藤を「消えろ」と言わんばかりの圧で睨みつける。
「佐藤。……君、明日の朝までにこの10年分の過去資料、全部データ化しておいてくれるかな。……一人で、今すぐだ」
「ひっ、……部長、それはさすがに……っ! 暇、助けて……!」
「あーあ、部長。公私混同で部下をいじめるのは良くないですよ? ……そんなことするなら、今週末、本当に佐藤と出かけちゃおうかな」
なつが追い打ちをかけると、いるまはガタガタと震えだし、その場でなつを抱き寄せた。
「……やだ。行かないで。……なつ、ごめん。俺が悪かった。……何でもする。……だから、他の男と約束なんてしないで……」
プライドも「氷の部長」の仮面も、なつの「他の男と出かける」の一言で粉々に。
周りの社員たちが(あーあ、また始まったよ……)という目で見守る中、いるまはなつの肩に顔を埋めて、消え入りそうな声で囁いた。
「……なつ。……今夜、美味しいもの作るから。……週末も、なつが行きたいところ全部連れて行くから。……俺だけを見て? ねぇ、お願い……」
「……っ、……わかったよ! 佐藤、ごめん、今のナシ! ……もう、いるま、離せってば! 恥ずかしいだろ!」
結局、佐藤くんは「……俺の残業回避できたからいいか」と去っていき、なつくんは「やっぱりこの人には、適当な作戦は効きすぎるんだな……」と、少し反省しつつも、自分を求めて離さないいるまの熱量に、結局は絆されてしまうのだった。
コメント
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あー、面白かったわ!佐藤くんを囮に使って嫉妬誘う作戦、笑ったけど部長が完全に引っかかっちゃって「何でもするから」って崩れ落ちるところが最高だったわ。氷の仮面が一瞬で粉々になるギャップに胸キュン。佐藤くんの「残業回避できたからいいか」もナイス切り返し。二人のバカップルっぷりがじわじわ来る回だったわ🔥