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塩﨑太智side
今日はバラエティ収録の日!
…ちょっと不安なことがあるんよなぁ。それは今じんちゃんとドラマ共演してる星野めるちゃんも一緒に出演することだ。
じんちゃんが恋してるとこなんて見たくないからドラマは一切見ていない。
多分今はもう4話くらい放送されてんのかな?じんちゃんは見て欲しいみたいだけど辛すぎて見れない。忙しさを無理やり理由にして断っている。その度にじんちゃんは少しだけ寂しそうな顔をするから毎回罪悪感が生まれる。
何事もなく終わった収録。じんちゃんはスタッフさんに呼ばれて明日の仕事の打ち合わせするみたいやから4人で先に楽屋にもどる。すると前から星野さんが歩いてきた。
「…あっ!!MILKさん!今日はありがとうございました。」
「いえいえ。こちらこそありがとうございました。」
「あ、あのー、急なお願いで申し訳ないんですけど……」
「はい……?」
なんだ、何か嫌な予感がする。胸がざわつく。この子、じんちゃんのファンって一時期話題になった子だったよな。警戒が顔に出ないように必死に取り繕う。
「私、実は仁人くんのことが好きで……。仲良くなれるように協力して貰えませんか?」
……は?今なんて言ったこの子。仁人が好きだから協力して欲しい?
無理に決まってる。嫌に決まってる。絶対に嫌だ。俺の方が仁人のこと好きだし仁人のことわかってる。
ほかの3人を見るとはやちゃんは普通にしてるが何も言えてない。柔太朗は下を向いて拳を握りしめてる。舜太……は顔に出すぎや。絶対に嫌ですって顔に書いてあるぞ。舜太を肘でちょっとどつくと、はっと我に返ったと思ったらすぐに眉を下げて、ちょっと唇を尖らせた。嫌だよなぁそうだよな。俺も。
「あ、あのー、MILKさん?」
「あ、あぁごめんごめん。……いいよ。協力する。」
「はやちゃん!?ほんとにいってんの!?」
「っなんだよ舜太。別にいいことだろ?仁人もそろそろそういう話の一個や二個あってもおかしくない歳なんだから。」
はやちゃんは必死に顔に出さないようにしてるが目がいつもの怖い刺さるような視線になっている。本人は自覚してないのだろう。メンバー1仁人に対する独占欲が強いはやちゃんがそんなことやりたがるわけがない。今もきっとはやちゃんの胸の中ではその想いがどんどん大きくなっていることだろう。
だが、協力せざるを得ないのだ。ここで協力しなかったら不自然すぎる。他の人に違和感を覚えさせるのは良くない。協定を結んだ時に仁人にバレないようにするのはもちろん、第三者にもバレてはいけないとルールを決めた。仁人にバレることも第三者にバレることもどっちにしろ仁人に迷惑がかかる結果になるから。
「……っ!」
「舜太!ごめん、俺舜太追いかけるわ。」
「おう、柔太朗任せた。」
「あ、あの、私何か困らせるようなこと言っちゃいましたか……?」
「いやいや、星野さんはなんもしてないから気にしんといて。」
我慢の限界だったのか舜太はその場から飛び出すように走り去ってしまった。柔太朗があとを追いかけてくれたから1人にはさせないし、きっと大丈夫だろう。そんな舜太を見て星野さんも不安そうにしている。
「まぁ俺らにできることがあれば言って。」
「……はい。ありがとうございます。」
そうはやちゃんが言ったが不安そうにしてるのは変わりない。まぁそりゃそうやわな。好きな人のメンバーに上手くいくようにお願いしたら全員嫌な顔するんやから。1人は走って飛び出しちゃうし。まぁとりあえず今日は大丈夫そうかな。
多分。
comi
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#山中柔太朗
コメント
3件
うわ、これは胸が痛い回だった……。太智の「俺の方が仁人のこと好きだし」って内心、めっちゃ刺さったわ。メンバー全員が嫌そうなのに、協力しないと不自然って理由で了承せざるを得ないの、切なすぎる。はやちゃんの目が怖くなってる描写とか、舜太が飛び出していくところで、このグループの仁人への想いの強さがひしひし伝わった。続き気になる!