テラーノベル
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最近よく、若井と涼ちゃんがコソコソ話している。
「えーっ恥ずいよ…」
「大丈夫だって、勇気を出さなきゃ!」
「いや、無理無理っ」
「できるよ!きっと……も同じ気持ちだから!」
そんな内容がチラチラ耳に入る。
それに僕は嫉妬心を抱いていた。
僕は、僕を助けてくれた…………のことが好きだから。
僕と話して欲しいな
そんなことを考えながら楽器の練習をしていると…
「元貴、こっち来て!」
僕の大好きな笑みを浮かべた涼ちゃんに呼び出された。
10…
9…
不意に謎のカウントダウンが始まった。
3…
2…
1…
「元貴、誕生日おめでとー!! 」
深夜0時の今
レコーディングルームには僕へのお祝いの言葉が飛び交う。
「えっ…あそっか、誕生日か」
今日は僕の誕生日 …そのことを僕は忘れていた。
最近はメンバー全員ありがたくお忙しくしてもらっていて、まともに集まれるのは深夜しか無かった。
そして最近、少しの不調と、上の空だったってこともある。
………のことが好きで。
若井がカメラをこちらに向け、抱負を聞いてきたり、3人でふざけ合っていると…
「大森さん!お誕生日おめでとうございます!」
スタッフさん一同が大きなバースデーケーキを運んできた。
「えーっありがとうございます!」
それから数分ぐらい雑談をし、解散となった。
「「おじゃましまーす」」
「いらっしゃーい」
2人が、俺の家にやって来た。
「じゃあ改めて…」
「「元貴、誕生日おめでとう!」」
2人が隠し持っていたのか、クラッカーを鳴らした。
ほんのりと漂う火薬の香りの中、
「じゃあ、はい、誕プレ!」
「僕からも!」
2人から誕生日プレゼントを貰った。
それから3人で朝に頂いたバースデーケーキをたいらげ、ゲームをしたり、話をしたりと、充実したバースデーを過ごした。
「じゃあ、俺そろそろ帰るね」
「うん、今日はほんとにありがとう!」
「喜んでくれて良かった〜」
「あっ…」
それから僕の隣に立つ涼ちゃんに何かを囁いた。
涼ちゃんはこくりと頷き若井を見送った。
僕と涼ちゃんはリビングに戻った。
「涼ちゃんはまだ帰んない?」
「うーん…その、」
「元貴に言いたいことあって…」
「ん?どうした?」
「その…元貴の誕生日に言って正解なのかわかんないけど…」
「僕、元貴のことが好きっなのっ」
「へっ…」
「その…恋愛?的な意味でなんだけど…」
「ごめん、やっぱ気持ち悪いよね、 元貴のせっかくの 誕生日にこんなこと言ってごめん、じゃあ、僕も帰るね…」
「ちょ、っ待って!」
僕は咄嗟に玄関に向かう涼ちゃんの腕を掴んだ。
「僕も、涼ちゃんのこと好きだよ!」
「え…」
「実は、恋愛的な意味で、」
「あの時、涼ちゃんが助けてくれた時から、あの時から」
「ほんとう?」
「うん!」
「最高の誕生日プレゼントだよ。」
そう言うと涼ちゃんから大粒の涙がこぼれ落ちる。
「涼ちゃん、泣かないで」
僕は涼ちゃんの涙を手で拭う。
「涼ちゃん、大好きだよ。」
「ッ泣、僕も、元貴のこと大好きッ」
僕たちは抱き合った。
大森さんお誕生日おめでとうございます🎉
こちらは大森さんのバースデー企画です!
「助けてくれた」「不調」「あの時」など意味が分からない言葉がありましたよね??
いずれこの意味を表す、連載を始めますので、期待お願いします!
それではまた
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