テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ミスがあったため再投稿をさせていただきました。
注意
復興後同棲しています。
羽ゲンです。
ゲンが少し可哀想です。
羽京とゲンが変態です。
生々しい描写があります。
少し気持ちが悪いです。
人によっては微エロだと感じるかもしれません。
センシティブ設定をつけるべきだ、という意見が多ければセンシティブ設定をつけさせていただきます。
それでも良い方のみ、どこで味を感じるの?をお読みください。
ある日の夜、隣でスマホを見ていた羽京が言った。
「ねぇ、ゲン」
「どしたの?羽京ちゃん」
「人間の舌?だけかな、ベロの側面とか、先っぽとかによって感じやすい味が違うんだって」
「へ〜そうなんだ」
羽京が突然雑学を言うのは珍しい。
それほど興味があったのだろうか、なんとなくだが試したいと言う雰囲気が伝わってくる。
「それで、試してみたいなと思って」
「あ、じゃあ甘いものとか取ってくる?」
「いや、いいよ」
「…えぇ?」
予想外の返答に気の抜けた声が出る。なんとなくだが、嫌な予感がする。
こう言う時は大体的中するものだ。
「ゲン、付き合ってくれるよね?僕の実験に」
「えぇ!?やだよ!?なんで俺!?流石に意味わかんないし!ジーマーで!!」
「僕もやるよ?でも、自分の思い込みっていう可能性もあるし、一緒にやってくれる人がいないと」
「いや、ただ俺のリアクション見たいだけでしょ!?本当かどうか気になるのが羽京ちゃんだけなら1人でも大丈夫なんだし!」
「あはは、バレちゃった。とりあえず、色々持ってくるね」
「話聞いてた!?」
羽京はスマホの画面を消し、立ち上がる。
そして冷蔵庫から、お菓子を置いているところから、と物を持ってくる。
ゲンの近くのテーブルに置かれた物たちは、量は多くないはずなのになぜか圧を感じた。
「まず甘味からだね」
「じゃあ、口開けて」
「えぇ…?いいよ、自分でやるから…」
「いや、僕も本当にそうなのか目視で確認したいんだ。だから…ほら、口開けて」
「絶対そんな理由じゃないでしょ!?」
羽京がほっぺを掴んでくる。 羽京はこうなったら言いくるめるのはなかなか大変だ。
今ここでそんなことをするのも面倒だし、別に痛いことでもないのなら、と諦めて口を開ける。
「あはは、ゲンって、結構押しに弱いよね。じゃあ、まずベロの先端から行くよ?」
棒付きの飴が口の中に入れられる。甘くて美味しい。
だが、咥えることができないので口の中に異物が入っているような感覚がする。
最初はベロの先端で味わっていたのだが、ベロの側面に当てられる。
甘味は少し感じるが鈍くなった気がする。
しばらくすると、羽京がベロの奥の方に飴を置く。
飴はあまり溶けていないため大きく、えずくほどではないが気持ちが悪い。
羽京の腕を叩く。
「あ…苦しかった?ごめん、ゲン」
「ど、ドイヒー…なんでこんな目に…」
「本当にごめん、ゲン。次から気をつけるね…ところで、どうだった?」
「え?えっとね…ベロの先端が1番甘味を感じたかも」
「へぇー…なるほど。じゃあ、次は塩味だね」
羽京が飴をお皿に置くと、 顔を羽京側に向かされ、口を開けさせられる。
ぎゅっと目を瞑ると、指が入ってきた。
「!?」
動かしやすいから指なのか、はたまた羽京の趣味なのか…軽く塩をつけた指が口の中で動き回る。
結果としてはベロの手前側の側面が1番塩味を感じられた。
最後にベロの奥に入れられると考えると、そんなことはどうでも良かった。
羽京が指を奥に入れ、指を動かしてくる。
掻き出されるような感覚が気持ち悪くて、お腹に力が入る。
羽京の指が口から出て行ったと同時に俺は俯いてしまった。
「けほっ…羽京ちゃん…なんで…こんなこと…!」
「ごめん、ゲン、つい悪気がさしちゃって…」
羽京を睨むと羽京は軽く両手を挙げ微笑む。
その姿を見るとなんだか憎みきれなくて、結局受け入れてしまう。
「…別に気にしてないからいいけど…じゃあ羽京ちゃん、早く次して」
羽京に強引に口を開けさせられる前に自ら口を開ける。
そうすると羽京は、柑橘系の果物を入れてきた。
酸っぱい。酸味によって唾液が出てくる。
それを飲み込むと、口を開けたままだったか喉がゴキュッと鳴る。
今回は喉に押し付けられることもなく、無事に終わった。
「ここまでさっき見た内容と全部同じだ…!」
本当の話だったからかとてもテンションが高くなっている羽京と違ってこちらは気分が沈んでいる。
「うへ〜…めっちゃくちゃ疲れた…もーむり動けない…」
「あ、ゲン、まだあと一回だけ、いいかな?」
「まだあるの!?嘘ぉ!?」
「うん、苦味を試してないから…」
「苦味は、ベロの奥あたりで1番感じやすいんだって」
羽京がこちらを見て笑う。これはまずい奴だ…と思ったがここで暴れても多分意味はない。
覚悟を決めて口を開ける。
「あはは、可愛いね、ゲン」
羽京がゴーヤを口に入れる。
苦い。これを今からベロの奥に入れられるのか…と思うと今にも逃げ出したいが、我慢する。
ベロの先端、側面…と順番に当てていき、最後は奥に入ってくる。
1番苦い。そして、苦しい。 苦いのと苦しいので涙が出てくる。
甘味や塩味を試した時とは違って全然出してくれない。
お腹がビクッと動いたあと、強烈な気持ち悪さに襲われ羽京を突き飛ばしてしまった。
唾液が酸っぱく感じる。涙が出てくる。
羽京の方を見ると、興奮しているような、不気味な笑みを浮かべている。
少し息を整え、羽京に言う
「羽京ちゃん…これ、本当に仮説の仮説よ…?」
「羽京ちゃんは、この情報を知っていた。そして羽京ちゃんは人が苦しんでいるところを見るのが好きだと言う、人にバレたくない趣味があった。」
「そこでこれを試すためと言って、自分の恋人が苦しんでいる姿を見ようとした…とか」
「あはは…流石メンタリスト、合ってるよ」
「…間違ってて欲しかったぁ…!羽京ちゃんがこんな変態だったなんて…」
「あはは…何も言い返せないや…」
「…あ、そういえば、僕も気になるところがあって…ゲンは最初からやろうと思えば僕を突き飛ばすこともできた…」
「でも、しなかったよね。しなかったのは、どうして?」
「えっと、それは…」
「羽京ちゃんにこんなことされるの初めてで…ちょっとだけよ?ちょっとだけ、ドキドキして…」
「あはは、ゲンも人のこと言えないくらいの変態だね。」
少し羽京が笑った後、沈黙が流れる。気まずい。
「えっと…そういえば、旨味、!旨味はどこで感じられるか分からなかったから」
「とりあえず、ご飯でも食べる…?」
「…食べる」
「それは喉に押し付けられたりしないよね…?」
「し、しないよ!?」
少し冗談を言った後、立ち上がる。皿に置かれていた飴を咥えてソファーに座る。
「羽京ちゃんがこんな酷いことしたんだから、羽京ちゃんが料理の用意して〜♪」
「これくらいで許してもらえるなら…普通に作るよ?」
そう言って羽京はゴーヤや柑橘系を持ち、キッチンへ向かう。
今日のご飯はなんだろうか。
あとがき
完全に趣味で描いた奴ですね。なんだか、とても恥ずかしいです。