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「アッッ、あーーーーーー」
立つ時の体制で体をキープさせる。その間もどんどん出てくる血液が憎たらしいこの不快な感覚は未だに慣れないようだ、そのまま沈黙した状態が続いているとるぅちゃんが話しかけてきた
「どうしたの?莉犬」
「あっ、い、やなんでも、ないけど??」
バレそうバレそうまず隠すなんて無理だろう。なんでそんなことしたんだ俺
「…なんか今日の莉犬可笑しくない?体調悪い?んじゃない?大丈夫?」
黙って下を見ていると痺れを切らしたるぅちゃんが話しかけてきた。
そんなこと知ってるんだよ…!うるさい….生理中だとやっぱりイライラするしこういうのも心配してくれているのも分かっているんだけれども鬱陶しく感じる。つい心の中のことを口に出してしまった
「うるさいなぁ!黙っててよ!」
ハッと自分の言ったことを自覚する。俺は一体何を言った?自分の勝手な感情でるぅちゃんを傷付けた。るぅちゃんはびっくりしたような、それでいて傷付いたような顔をしている。
「そ、っか、ごめんね…邪魔になっちゃうよね」
るぅちゃんはトボトボと、部屋を出ていった。
あぁもう!!なんであんな事言っちゃったんだよ…!!
こんな俺に心配してくれてるのになんで….
自分に嫌気がさして涙が溢れてくる。一般的には痛みも少ないはずの腹痛が酷くなった、気がした
ーーーるぅとくん目線。ーーー
2人でテレビを見てお菓子を摘んでいると自分の指が空の皿に当たった。
「あっ、お菓子無くなっちゃったな」
莉犬は眉を下げて皿を見た。それを見かねて
「僕が持ってこようか?」
と提案すると莉犬は焦ったように首を傾げた
「いやいや!いいよ良いよ!俺が行く!」「そう?でも僕が行った方が…」「でもるぅちゃんはお客さんだからね!」
莉犬は張り切ったように言った。「うーん。分かった。気を付けてね」「何それ笑」
莉犬へにゃりと笑った
(可愛いなぁ…)
莉犬は立ち上がろうとして、
「アッッ、あーーーーーー」
と奇声を上げた。