テラーノベル
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勇利「桜。あの子。ナンパされてる」
桜「あ?だからなんだよ」
勇利「桜も今日から風鈴でしょ?」
桜「それはお前もだろうが」
なんぱ「ね?俺たちと一緒にあっち行こうよ」
ことは「ねぇだからどいてってば!」
なんぱ「そんなこと言わずにさーなんかやりたいこととかないの?」
ことは「あんたらの顔に卵ぶつけてやりたいけど、手ふさがってるしもったいないからやらない」
…なんだあれ。
男が女をって…だっせぇ
なんぱ「気の強い女の子は好きだけどあんまり強気でいると痛い目見るよ」
がしっ
ことは「ちょ!痛い!」
気がついたら体が動いていた。
桜「ちょ!待てっ!」
どこっ
桜「お前弱いくせにズカズカ行くんじゃねぇよ」
勇利「…なんで俺が怒られないといけないの?」
俺は間違ったことなんて言ってない。
俺はこの女を助けてやっただけだ。
悪いことは何もやってない。
勇利「俺はただ、自分が強いと思ってる奴が嫌いなだけ…」
桜「はっ!お前は昔からそんな奴だよな」
…なんで俺笑われてんの…
桜「弱いやつは俺を避けるように
強いやつは俺を見つけるように俺は」
風鈴高校、桜遥だ!
まーたカッコつけちゃって
勇利「ついでに俺の名前も覚えといてね〜」
勇利「同じく風鈴高校、青葉勇利」
桜「行くぞ、勇利」
勇利「ん」
ことは「あ、ちょっと!ねぇ!」
なんか女が騒いでる…めんどくさいなぁ
ことは「ねぇってば!ありがとう」
桜「え?俺?」
自覚してないのかよ
ことは「あんたと、そこの狐みたいな男の子のことよ」
狐…なんかやだな
桜「ぶわっべっ別にお前を助けたわけじゃねぇよ!勇利が勝手に行ったから俺も行っただけだし!!」
素直じゃないな…桜も
素直に嬉しいっていえばいいのに
ことは「それでさ、アンタらお腹すいてない?」
勇利「ペッコペコ」
桜「はぁ!?空いてねーし!」
嘘つけ…昼ごはんまともに食べてなかったくせに
ことは「へぇじゃあ2人は外の人間なのか。こんな町に来るなんて珍しいやつもいるのね…」
桜「どーせ俺らは変人だよ」
勇利「えそれって俺も入ってる?」
俺が変人なわけが無い。多分。
ことは「違う違う!桜と勇利がどうのこうのってんじゃなくてさ…この街はちょっと前まで色んなチームやらギャングやらの喧嘩や抗争で治安は最悪だったから普通の人はまず近寄りたがらない。」
…こんなこと聞かされてないんですけど。
え、何、不良の街ってこと?
ことは「ま、ゆーて私も元は外の人間なんだけどね私は橘ことはよろしくね」
勇利「ことは、よろしく」ことっ
こういうのはちゃんと仲良くしといた方がいいってお母さんが言ってた気がする。
勇利「桜、食べないの?ことはのご飯めっちゃ美味しいよ」
桜「今から食うっての!!」
ぱくっ
桜「この店ってテイクオフできんの?」
…テイクオフとは
ことは「は?テイクアウトだろ、できねーよ」
そーいえば、桜こういうとこの店来たことないって言ってたな。
ことは「にしても桜は変わったナリしてんのね片側だけ色が違う…」
桜「あ?なんか文句…」
ことは「すげービー玉みたい」
ことはの言ってることわかるかも…
桜の瞳って綺麗だよな…
桜「お前何考えてんだよ…」
あれ、口に出てた?
桜「お前らって変わってるな大体は気色悪がるか頭ごなしに否定してくる」
ことは「まぁいつももっとすごいの見てるからね!」
勇利「桜の姿ってアニメに居そうじゃん?
だからめっちゃカッケーって思ってる…」
桜「はぁ!?ぶわっ」
…わかったかもしれない。桜が風鈴に行きたがってる理由。
ことは「もしかしてそれで!?」
桜「喧嘩にナリは関係ねぇ…だから俺は風鈴に来た。」
ことは「じゃあ勇利はなんで風鈴にきたの?」
え。自分語りとか好きじゃないんだけど。
勇利「絶対言わないとダメ?」
桜「俺も気になる」
勇利「桜が言うなら…俺が風鈴に来た理由は…」
桜がいるから
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