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「ところであんた、帰るところないの?」
彼のお母さんが言った。自分はどう言えばいいのかわからずただ「あっ、え、えっと……」ともごもごとしているだけだった。そうすると彼のお母さんは
「もしかしてあんた、母ちゃんに追い出されたの?」
と言った。それを聞いて自分はドキッとした。彼のお母さんはそれを見逃さなかったのかあたりを見回してから少し小声で
「あんた、今日はうち泊まっていきなよ。」
と言った。自分はあまりの勢いに少し戸惑ったが今日はなんの心配もなく、ゆっくり寝られる、と言うことがとても嬉しくなって「じゃ、じゃあ…」と言って今日一日は泊めてもらうことにした。
「じゃ、とりあえず寒くなってきたし帰ろうか。」と言われ私と彼は家に向かった。
「てか今更だけどお前、名前なんて言うの?」
彼は自分に訪ねた。
「自分の名前は…蒼。苗字は…わからない。」
「ふーん。オレは圭介。場地圭介。よろしく。」
「うん、よろしく。けいすけくん。」
軽く自己紹介をお互いし、それからは雑談をしながら家へ向かった。
「お前、歳いくつ?」
「5歳…だと思う。けいすけくんは?」
「オレ6歳、今小学生1年生なんだぜ!」
「へ〜、じゃあお兄さんやね」
「誕生日いつ?」
「12月…」
「まじ!じゃあ誕生日近いな!オレ11月!」
「1ヶ月ちがくない…?」