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扉を開けると、そこは綺麗な青い空が一面に広がった
ボクは気が向いた時には学校に来て、こうやってこの景色を眺めている。
ここの景色は、大事な人との思い出の場所。
中2の頃、彼に出会った。
最初は変わってるやつだなって思ってた
けれど、話すうちに仲良くなっていた
けれど、彼はボクよりひとつ年上で、先に卒業してしまい、いなくなってしまった。
中3の頃の3月、ボクは卒業した。寂しいけれど、大事な彼と出会った場所は今日でお別れだ。
そして4月、神山高校に入学した。
つまらない入学式。ボクのことなんてどうせ周りは分かってくれない。それで、人と接するのが無駄だと思って、屋上へ行った。
少し違う景色。けれど、心地良かった。
少しその空気を吸っていると、ガチャッと屋上のドアが開く音がした。
ボクはまさか来るとは思っていなくて驚く。
すると__
「教室には戻らないのかい?新入生くん。」
そこには、”彼”がいた。
「え、類!?」
「フフ、瑞希。入学おめでとう」
「もう、びっくりしたじゃんか〜!」
そうだ。この時から、不安がひとつも無くなった。
そう、彼がこの高校にはいる。
「…ふぁ……」
ベッドから起き、時計の針を見る時間は午前10時。
「んー、最近行ってないし…今日は行こうかな!」
そう言って、ベッドから出る。
洗面所に行き、水を顔に浴びせる。
髪の毛のボサボサの寝癖は、いつも困らされている。
ヘアアイロンの電気プラグを挿し、ヘアアイロンで髪の毛を巻く。
「ふふっ、今日のボクもカワイイなぁ〜!!」
そう言って、歯を磨く。
学校にて__。
「お、暁山!おはよう!」
「おはよ〜!〇〇くん!」
「暁山、おはよう。」
「冬弥くん!おはよ〜っ!いやぁ、休み時間も勉強するなんて、相変わらず真面目だなぁ〜」
「?そうだろうか?」
「だって、周りの子達なんてみんな話してるじゃん!ほら!」
「確かにそうだな…だが、勉強に時間を費やすのも大切だからな」
「うっ…(ボクもやらないとまずいな〜…)」
「ボク、屋上行ってくるね!」
「ああ、分かった。」
屋上。
ガチャッ
屋上に着いて、フェンスにもたれ掛かる。
「やっぱりここは落ち着くなぁ〜…」
ガチャッ
「おや、瑞希じゃないか。」
「あ、類じゃん!やっほー!」
「やぁ。今日は来ていたんだね。」
「うん!最近行ってなかったから、ちょっとまずいかな〜って思ってさ〜…」
「フフ、来るだけ偉いよ。」
そう、類はいつもボクに対して優しい。
いや、その優しさはボクだけに向けられるものじゃない。司先輩や、草薙さん、えむちゃん、そして他のみんなに対しても。
だからこそ、独り占めしたくなってしまう。
“友達”という関係では足りない。
そう思ってしまう
「……ねぇ、類」
「どうしたんだい?」
「ボクと類って、どういう関係なんだろうね」
「え?」
「あ……ごめん、やっぱなんでもない!」
「………そうだね…昔馴染みで…大切な友達……かな」
「…!」
友達?
友達って、周りと同じ関係ってこと…?
ありえない…ボクは……長年こんなに一緒にいるのに……
「っ……!」
耐えられなくなり、走ってその場を離れる。
「!瑞希…」
彼はどんな表情をしていただろう。
何故、急に走っていってしまったのかと、驚いた顔?
それとも、ボクの感情に気づいてしまって、嫌そうな顔?
考えるのはやめよう。
「なぁなぁ、知ってるか?」
「変人ワンツーフィニッシュのツーの神代先輩と、A組の草薙さんが付き合ってるって噂!」
_____え?
どういうこと_?
そんな話、類はボクにですらしてくれなかった
草薙さんが……類と…………?
いやだ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!
なんで…?
どうしてボクじゃないの……?どうして……類は草薙さんを選んだの……?
___ああ、そうか
草薙さんと類は…幼なじみだ。
ボクと類が出会うよりずっと前に出会ってたんだ
家が隣で……友達がいない類はきっと……草薙さんと遊んでいたんだろうなぁ……
それに、今は同じショーユニットに所属してる
しょうがないことだ。
その過去は変えられない。
____そうだ。
ボクが……この手で壊してしまえばいいんだ。
類を殺してしまえば、草薙さんはきっと…苦しむ。
その後にボクも一緒に死ぬ。
そうしたら、草薙さんはきっと、とても耐えられないくらい苦しむはずだ
家にて__。
ザクッザクッ
鈍い音が部屋中に響く。
そして、ポタポタと、地面に血が垂れる。
ザクッザクッ…
「ボクの方が……類のことが好きなのに」
ザクッザクッザクッ
「こんなにも愛を伝えてるのに。」
「どうして………類には届かなかったのかなぁ…?」
次の日___。
確かめたいことがあって、学校に行った。
ガチャン
「瑞希…!?」
「……聞いたよ、草薙さんと付き合ったんでしょ?」
「!どうしてそれを…?」
「今、同級生の子達が話してたんだ」
「変人ワンツーフィニッシュのツーの神代先輩とA組の草薙さんが付き合ったって」
「良かったじゃん、類と草薙さん仲良かったもんね」
「瑞希…?どうしてナイフを…!」
「ボク達は”友達”なんでしょ?」
「それなら、これくらいのこと出来るじゃん」
「瑞希、待ってく___」
ザクッ!
「ッッッ〜!」
類の手からは、血が出ていた。
「ねぇ、類もやれるでしょ?今やってよ」
「…無理だ、そんなこと僕には出来ない……」
「友達なんでしょ?ねぇ」
「瑞希…!落ち着いてくれ…!」
「一緒に………ッッ……死んでよ……ッ…」
「瑞希……‼︎」
「ねぇ…ッッッッ!!!」
ドンッ‼︎
グチャッッッッッ_!
あーあ…………
本当も嘘も…………
全部無くなればいいのに_____。
下を覗くと、類は血まみれだった。
当たり前だ。
こんな高いところから落ちたらそうなるに違いなかった。
ピクッ…………
!
_____今………微かに動いた……
____殺せてなかったんだ
それなら…………ボクがこの手で______全てを終わらせよう____。
ガチャンッ
タッタッタッタッタッタッタッタッ
グサッッッッッッッ!!!!!!!!!
グサッ‼︎グサッグサッグサッグサッ‼︎グサッグサッグサッグサッグサッグサッッッッッ!!!!!!!!!
もう、類が目を開けることはなかった。
ザッ
類に刺さったナイフを引き抜き_____
グサッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
瑞希は自分の胸部__心臓に思いっきり刺した___。
あはっ…………これで______草薙さんはボクのことを恨むんだろうなぁ…………
散々苦しむんだろうなぁ……
あははっ…ざまあみろよ…………