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「過干渉包容力全肯定彼氏×不器用緩慢情緒不安定彼女」
が大好きです・・・!
太中と中太両方書きたかったので両方書きます。
なんか展開似てるけど気にしないでね!!
よければコメントでどっちのカプが好きかも教えてくれたまえ!
まずは中太♀〜
夜の冷気が、薄暗い部屋の空気をじわじわと冷やしていく。
ポートマフィアの幹部、中原中也が自宅のドアを開けると、そこにはひどく歪んだ、痛々しい光景が広がっていた。
リビングの床にへたり込み、虚ろな目で宙を見つめている太宰治。
彼女の足元には、派手にこぼれたまま放置された珈琲の黒い池。服の裾は捲れ上がり、包帯の隙間から、カッターナイフで新しく付けられた、細く赤い筋がいくつも覗いている。
「……またか、太宰」
中也は静かにため息をつき、コートを脱ぎ捨てて彼女の元へ歩み寄った。
ここ最近、彼女の鬱状態は一段とひどかった。
この世界線の太宰という女は、驚くほど生きるのが下手くそだ。
思考の回転がゆっくりで、人との会話に一歩遅れる。何もない壁に肩をぶつけ、階段を踏み外しそうになり、今日もシャツを裏表逆に着ていることにすら気づいていない。
「普通」の人間ができることが、彼女にはできない。
その小さな絶望の積み重ねが、彼女の精神をじわじわと蝕み、夜になるとこうして自傷やアルコールに逃げることでしか、生きているバランスを保てなくなっていた。
「う、あ……中也、……私、また、こぼしちゃった。…私ほんと…全然だめで……っ」
中也の姿を認めた瞬間、太宰の大きな瞳から、ぽろぽろと大粒の涙が溢れ出した。
子供のように顔をくしゃくしゃにして、自分の頭を 掻きむしるようにして泣く。
「なぁに、やってるんだろ……生きるの、向いてない、私……いっそ、死んじゃえば、いいのに……っ」
「おうおう、辛かったな、太宰。痛かったな。……もういい、もう泣くな」
中也は何も責めず、その折れそうなほどに細い身体を逞しい腕でがっしりと抱きすくめた。
過干渉なほどの力強さで、彼女の頭を自分の胸に押し付け、大きな手のひらで何度も何度も、背中をよしよしと撫でさする。
「お前は駄目なんかじゃねぇよ。生きてるだけで偉い。俺が全部、肯定してやるから」
「嘘だ……っ!」
太宰は中也の胸に顔を埋めたまま、ぐしゃぐしゃの声で叫んだ。
「嘘、嘘、嘘……っ! 中也は優しいから、そうやって慰めてくれるだけだ……! 私は、中也の足を引っ張るだけの、でき損ないの女だよ……っ」
「嘘じゃねぇ。俺はお前が好きなんだ。どんなに不器用でも、お前が愛おしくてたまらねぇんだよ」
中也は本気だった。
けれど、情緒が不安定になりすぎた太宰の脳は、その真っ直ぐな言葉を、都合のいい綺麗事としてマイナスに変換してしまう。
「好き、なんて……そんなの、中也の錯覚だ……っ。明日になったら、私のこと嫌いになるに決まってる……! 私がこんなに気持ち悪くて、頭が悪くて、不器用だから……みんな、私から離れていくんだ……ッ」
「離れねぇって言ってるだろ! 聞け、太宰! 俺はお前を置いていかねぇ!」
「信じられない……っ、信じられないよ中也、お願いだから、嘘をつかないで……!」
太宰の思考は、もう完全にパニックを起こしてぐちゃぐちゃだった。
中也の全肯定の言葉が、乾ききった心に届く前に、自死念慮と猜疑心で霧散していく。中也の温もりが心地よければ心地よいほど、それを失う恐怖で狂いそうになる。
太宰は、涙で濡れた顔を上げ、縋るように中也のシャツの胸元を掴んだ。
その瞳は、暗い深淵のように濁り、けれど狂気的なまでの熱を帯びている。
「そんなに私を好きだって言うなら、証明してよ、中也……」
「太宰……?」
「お願い……私を、埋めて……っ」
かすれた、けれど酷く扇情的な声だった。
「私のこの、空っぽで、不器用で、醜い頭の中を……中也の熱で、全部、めちゃくちゃに、埋め尽くして……っ。痛くして、何も考えられなくして……!」
それは、彼女なりの、必死の命乞いだった。
言葉ではもう、中也の愛を信じきれない。だから、身体の痛みを伴うほどの快楽で、中也の存在を自分の肉体に刻みつけてほしかった。
中也の目が、すっと据わる。
これ以上、言葉での会話は意味を成さない。なら、男として、こいつの望み通り、全力でその境界線を壊してやるだけだ。
「……後悔すんなよ、太宰」
中也は太宰の細い腰を抱き上げ、そのままリビングのソファへと押し倒した。
「ひゃ、っ……」
驚きに目を見張る太宰の唇を、中也の荒々しい口付けが塞ぐ。
いつもなら、彼女のゆっくりな思考に合わせて優しく触れる中也が、今夜は容赦なく、彼女の口内を蹂躙し、支配していく。
「んむ……っ、う、んん……!」
裏表逆に、不器用に着られた太宰のシャツが、中也の手によって荒っぽく引き裂かれるように脱がされていく。包帯の巻かれた白い肌が露わになり、中也はそこに、自傷の痕を上書きするように、深い、痛いほどの吸気痕を 刻みつけた。
「あ、痛、い……中也、ちゅや……っ」
「痛ぇか。……生きてるだろ。俺にお前が、めちゃくちゃにされてるだろ」
中也の、低く掠れた声が鼓膜を震わせる。
太宰のゆっくりとした頭は、急速に与えられる快感と、肌を焦がすような中也の熱に、一瞬で真っ白に染まっていく。もう、「自分が駄目な人間だ」なんて考える隙間すら、どこにも残されていない。
「中也……、私を、もっと……壊して、お願い……っ」
「壊さねぇよ。お前を全部、俺の重力で引きずり落として、二度と離さねぇだけだ」
中也は太宰の手首を掴み、頭の上で固定すると、彼女の身体の奥深くへと、躊躇いなく自らを埋め込んだ。
「あ、はぁ……ッ! あ、ぁ、う、あ……!」
激しい衝撃に、太宰は背を反らせて声を上げる。
視界が涙で歪み、快感の波が、脳の裏側を強烈に叩く。
中也は、太宰のぐちゃぐちゃになった涙を何度も口付けで拾いながら、何度も、何度も、彼女の奥を深く突き上げた。彼女の「空っぽ」を、自分の熱と、質量と、愛という名の重力で、これでもかと満たしていく。
「中也、中也……っ、私が、私じゃ、なくなっちゃう……っ」
「それでいい。お前は何も考えなくていい。俺だけ見てろ」
その夜、中也は太宰が「もう許して」と泣いて縋るまで、執拗に、優しく、そして強引に、彼女の身体を貪り尽くした。言葉ではなく、その肉体に「お前は俺のものだ」と刻みつけるように。
翌朝。
カーテン越しの日差しが、静かに部屋を照らす。
太宰は、全身に走る心地よい疲労感と鈍痛の中で、ゆっくりと目を覚ました。
シーツの隙間から見える自分の肌には、昨日まであった自傷の赤よりも鮮烈な、中也の付けた痕がびっしりと残っている。
「……ん」
身体を動かそうとすると、腰をがっしりと抱きすくめる強い腕に気づく。
背後から伝わる、中也の規則正しい心音と、温かい体温。
太宰は、昨夜の自分の狂態を思い出して、少しだけ顔を赤くした。相変わらず生きるのは下手くそだし、頭はすっきりしない。
だけど。
中也の腕の中にいる今だけは、その泥濘のような不安が、すっと消えていくのを感じていた。
「……ばか中也」
小さく呟いて、太宰はその温もりに、もっと深く溺れるように身を寄せた。
次は太中だよーー。
夜の静寂が、ひたひたと部屋の隅から満ちていく。
ポートマフィアの最小幹部、中原中也は、自室の床にへたり込んだまま動けずにいた。
視線の先には、粉々に砕け散ったお気に入りのガラスコップ。そして、それを拾おうとして無様に切った、左手の人差し指。
ぷつり、と赤い血の玉が爆ぜて、フローリングにシミを作る。
「……あ」
声にならなかった。
ただ、頭の奥がじわじわと熱くなり、視界が歪んでいく。
まただ。
また、やってしまった。
今日だってそうだった。昼間、部下の前で上着のボタンを掛け違えているのを指摘された。階段の最後の一段を見失って、派手に転びそうになった。書類の文字が、頭の中で滑ってしまって、普通の人が一分で読める量に十分もかかった。
どうして、みんなが普通にできていることが、自分にはできないんだろう。
戦場では、重力を操ってあれだけ傲然と立ち回れるのに。一歩そこから降りた途端、自分は世界で一番、生きるのが下手くそな生き物になる。
「俺、全然だめだ……」
膝に顔を埋めると、一度溢れた涙が止まらなくなった。
う、あ、と子供のような声を上げて泣く。喉が焼けるように熱い。
小さな、本当に小さな「できない」が毎日少しずつ降り積もって、胸の奥の器をいっぱいに満たしていた。それが今、この小さな傷一つで、完全に決壊してしまった。
生きるのに、向いてない。
思考がゆっくりで、要領が悪くて、不器用で、最低だ。
お酒を飲んで全部忘れてしまいたかった。いっそ、この指の傷をもっと深く抉って、痛みで頭を真っ白にしたかった。
カチャ、と。
鍵を閉めていたはずのドアが、信じられないほど静かに開いた。
「おや、おや。これはまた、ひどい泥濘だね」
聞き紛うはずのない、軽薄で、けれど酷く耳に心地よい声。
中也は顔を上げられなかった。見られたくない。こんな、惨めでぐしゃぐしゃな姿。
けれど、足音はまっすぐに近付いてきて、中也の目の前で止まった。
ふわりと外套の衣擦れの音がして、視線が同じ高さになる。
「……だ、ざ……」
「はいはい、辛かったねぇ、中也。」
差し出された長い腕が、中也の小さな身体を、壊れ物を扱うようにそっと抱きすくめた。
いつもなら「触るな包帯無駄遣い装置!」と怒鳴るところなのに、今の情緒が消し飛んだ中也には、その腕が蜘蛛の糸のように思えた。縋るように、太宰の胸に顔を押し付ける。
「なぁにやってんだろ、なぁ……っ、私、まともに、コップ、ひとつも、っ」
「うん、うん。偉いよ、中也。そんなにボロボロになりながら、今日までよく生きてたね」
太宰の手が、中也の頭をゆっくりと撫でる。
大きな手のひらの質量と、包帯越しに伝わる体温が、不思議なほど優しく中也の脳を融かしていく。
太宰は絶対に責めない。中也がどれだけ無様でも、どれだけ「普通」ができなくても、「それがどうしたの?」と言わんばかりに、全肯定で包み込んでくれる。
「服のボタンがずれてる中也も、何もないところで転んじゃう中也も、私は世界で一番可愛いと思っているよ。中也は、ただそこにいて、息をして、私に甘えていればそれでいいんだ」
耳元で囁かれる甘い毒。
中也はもう、思考することを完全に放棄していた。太宰の胸の中でだけは、でき損ないの自分のままで、息を吸うことが許される。
「……だざい、たすけて、おれ、もう、わかんねぇよ……」
「うん、助けてあげる。全部、私に預けちゃえばいい」
──その瞬間、太宰の細い目が、ふっと三日月のように細められた。
慈愛に満ちた保護者の仮面が剥がれ落ち、その奥から「飢えた男」の獰猛な瞳が覗く。
中也の情緒が不安定なとき、その思考が完全に停止したときこそが、太宰にとっての「収穫の秋」だった。
太宰は中也の顎を優しく、けれど拒絶を許さない力で上向かせる。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃの、真っ赤な顔。それすらも愛おしくてたまらないというように、太宰は中也の目尻の涙を、自らの舌先でしれっと舐めとった。
「ひゃ、ぅ……っ」
「ねぇ、中也。生きるのがそんなに面倒なら、私のいぬになればいいじゃないか。そうすれば、君はもう何も考えなくていい」
「あ……」と中也が小さな唇を開いた瞬間には、もう遅い。
深く、息が詰まるような口付けが降ってきた。
「んむ……ッ、ん、んう……」
いつもなら抵抗するはずの、重力使いの小さな手。それが今は、ただ太宰のシャツの胸元をぎゅっと掴むことしかできない。
脳が酸欠で白くなる。思考の遅い中也の頭は、太宰の口内の熱と、巧みな舌の動きに一瞬で支配されていく。
キスを交わしながら、太宰の手は迷いなく中也の衣服のボタンへと伸びていた。
ただでさえ裏表を間違えるような、中也にとっては複雑な衣服。それを、太宰の長い指先はまるで魔法のように、驚くほど手早く、けれど酷く愛おしげに解いていく。
「あ、は……だ、ざ、まって……」
「待たないよ。中也が私を求めたんだ。……いいだろう? 全部ちょうだい」
ベッドに押し倒されたときには、中也の心も体も、すっかり太宰の体温でとろとろに蕩かされていた。
拒絶なんてできるはずがなかった。だって、この男だけが、世界で唯一、駄目な自分を「それでいい」と引き受けてくれるのだから。
「中也、中也……。本当に可愛いね、君は」
普段の冷徹な声とは違う、熱を帯びて微かに掠れた太宰の声。
それが鼓膜を震わせるたび、中也はただ、その熱に流されるままに身体をひらいた。
不器用な彼女を、太宰はそれはそれは美味しく、隅から隅まで優しく、そして二度と自分なしでは生きられないように強引に、貪り尽くすのだった。
翌朝。
カーテンの隙間から差し込む朝日に、中也はゆっくりと目を覚ました。
気だるい身体を起こそうとして、シーツから覗いた自分の肌を見て、中也は呆然とする。
鎖骨から胸元、果ては太ももの内側に至るまで、これでもかというほど鮮烈な赤紫色の痕が散らされていた。まるで、自分の縄張りを主張する獣のマーキングのように。
「あぁ……おれ、また流されちゃった……」
昨夜の、情けないほど太宰に依存して泣いていた自分を思い出し、中也は布団に顔を埋めて赤面する。やっぱり私は駄目だ。すぐあいつに付け込まれる。
すると、背後からぬっと長い腕が伸びてきて、中也の腰を抱きすくめた。
背中に当たる、心地よい胸の鼓膜の音。
「おはよう、中也。朝からそんなに落ち込んで、どうしたんだい?」
「お、お前……ッ! 痕、つけすぎだろ、これじゃ仕事行けねぇ……っ」
「いいじゃないか、行かなくて。今日も一日、私に甘やかされていればいい。……ね?」
耳元で、くすくすと嬉しそうに笑う太宰。
中也は「うぅ……」と小さく唸りながら、結局、その心地よい檻から抜け出すことができないのだった。
個人的には
中太♀↪︎光、救いがある、救済
太中♀↪︎依存、蹂躙、執着
的なイメージ。
でもダークな中太もピュアな太中もメロいしエロい。
みんなはどっち派?!
どっちのカプが好きですか・・・。
AIさんも答えてくれると非常に私がお得。
コメント
11件
精神不安定大好きなやつだ... 中太♀も太中♀も両方最高なんですけど、私は中太♀ですかね にょたはどんなキャラでも神だが、やっぱ太♀の不安定さが本当に好きです!!
中太♀︎がすっきよウチはぁ↑夏の穂さんの書く太宰♀︎さんでにょたパロにはまったかもしれん…… コレカラモ(/・ω・)/ガンバッテクダサイ
割と最近まで太中が好きだったんですけど、なつほさんやほかの作者さんの中太を見てたらだんだん中太に沼って今では断然中太派です!笑 中太はだざさん女体化、精神崩壊、泣き虫とかがぶっ刺さるんですけど、太中だとちゅやさんのとにかくツンデレな姿が大っ好きです!
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