コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
スマホを開くと、1件の通知が来ていた。
それを、タップして開く。
「ぇ、、、」
ーー
ー岡崎sideー
俺の名前は岡崎契。
誰に言ってるのか、ちょっと分かんないけど一応自己紹介をしておけってカンペに書いてあるから((
俺は、今ある人物の行方を探してるんだけど、、、。
〝雪梅杜嗚〟って知らない?
「?、、、雪梅?」
聞き覚えのある名前だった。
、、、あ、兎さんだ。
俺は、SPだし彼女には知らないフリをしてるけど名前や職業など個人情報は知っている。
「お姉さんなのかな、、、?」
彼女は、14年前の芸能人夫婦心中事件の当事者である雪梅杏珠と雪梅利斗の娘らしい。
そこから数年はお姉さんと過ごしていたらしいけどある日お姉さんが姿を消し、そのショックで記憶に一部損傷があるらしい。
「兎さん、、思い出さないのかなぁ、、、」
ぼそっと呟きながら、気配を消して走り続ける。
そういえば、兎さんこと雪梅さんは大丈夫だろうか。
お姉さんが死んでるかもしれないし_
ーー
ー李菟sideー
意味が分からない。
なんで、なんで、なんで、、、なんでっ
〝Gameover〟なんて文字が書いてあるの、、、??
あれだよね、制限時間に間に合ったから大丈夫って意味だよね?
だって可笑しいでしょ。
とあねぇを見つけたって電話が来たんだよ?
、、、あれ。
でも、なんで〝私がここに着いた時点で電話を掛けてきた警察官は姿を現さない〟の、、、??
もしかして罠だったの、、、?
「?、、、」
Gameoverの下には、まだ文字が続いていた。
〈雪梅李菟様へ。
先程、ある警察官から連絡が来たでしょう?
実は、あの者は我々が貴方に罠の電話を掛けるように言っていたのです。
残念ながら、今回のゲームは失敗に終わり雪梅杜嗚の処刑が完了致しました。〉
「しょ、けい、、、!?」
震える手で画面を下にスワイプすると、とあねぇが首を吊っている写真が出てきた。
とあねぇの目にはハイライトがなく、死んでいることが嫌でも分からされる。
「とあ、ねぇ、、、‼」
私は、その場に崩れ落ちた。
なんで。
なんで、とあねぇなの。
私で良かったじゃん、私が死ねば良かったじゃん。
こんなの可笑しい、間違ってる。
とあねぇは、優しい人だから誰かに反感を持たれることはないはず。
ねぇ、
「とあねぇを返してよ、、、っっ」
私は、涙が出ていることも気付かずスマホを睨みつけた。
そして、私が久しぶりに誰かを憎んだ瞬間だった。
next