“ 寝起き . ”
「んん、」
顔を照らす微かで暖かな光で目が覚める。
思考の回らない頭で周りを見渡せば、隣に寝ている君の姿。
君の暖かな金髪が光を反射するのを見て朝だということに気がついた。
(あれ、もう朝?)
「待って、もしかしてコレ、起こさないと?」
俺の彼女、あっきぃはとてつもなく寝起きが悪い。
そりゃまあ人間だから欠点の一つや二つあったとてしょうがないだろう。
ましてや自分の彼女だ。
欠点までも全てを愛している、はずだ。
だとしても、限度というものがある。
彼女に初めてのモニコをしたら物凄い剣幕でキレられた俺の心は、君を起こすことを拒んでいる。
ちなみに、本人曰く悪夢を見ることが多いんだと。
それならしょうがないな、と思ったがあれから一度もモニコはしていない。
さて、結論は出たも同然。
もちろん俺は起こさない。
本人が眠りから覚めるのを待つ、それ一択だ。
それまで時間を潰そうと、ベッドサイドの棚に手を伸ばした。
と、静かな寝室にバイブ音が鳴り響く。
「ぇ、」
そこには、「ANPTAK 会議」と書かれたリマインダーが表示されていた。
・
・
・
「よしっ、準備かんりょー、あとは…」
君だけだね。
「おーぃ、あっきぃ〜??」
「んぅ、」
起きないな、
もう少し待つか?でも時間が…
そう考えていたそのとき。
「んぁッ……、ふッ、」
「は、??」
今、喘いだ、?
俺の聞き間違えでなければ、の話だが。
もしかして…
「あっきぃ〜?あっきぃさーん???」
「んぇ…、??」
寝起き特有の掠れた声で君が反応する。
眠そうな半目を擦るその顔を掴んだ。
「浮気してんの?」
「……、」
返事がない。
これは…、もしかして本当なのだろうか。
「あっきぃ、返事して。」
「…、」
いやこれ寝てるな。
そう気づき、問い詰める方針から取り敢えず起こすという方針に切替える。
「起きないとキスするからな」
君のだぁーいすきな甘い声で囁いてあげよう。
鼓膜までもが俺のものだと認識できるように。
心だけじゃ物足りない。
「その身体も、意識も、全部俺にくれよ。」
起きたばかりで眠そうな君の顔がどんどん朱に染っていく。
「あーぁ、こんなに真っ赤になっちゃって。」
可愛いね。
「ぇ、あ、」
君の顔が沸騰寸前くらいまで熱くなったところですっと切り替える。
「ねぇ、あっきぃ。」
真っ赤になった君は夢現で俺の変化にも気づかない。
「どんな夢見てたの。」
少し強い口調になってしまっているが、そんなこと気にしている場合では無い。
優しい表情になるよう努めて答えを促す。
「あのね、俺世界で一番大好きな人の夢を見てたの」
「誰、それ。」
ぽわぽわした口調で答える君に苛立ってしまい、荒っぽい聞き方になってしまった。
直ぐに後悔して言い直そうとしたが、時すでに遅し。
君が動揺を露わにして口を噤んだ。
「ねぇ、もしかして言えない相手?どうなの。」
「が、…いよ、」
君がボソボソと何か言ったが、聞き取れず、苛立ちは増していく。
「何?もっと聞える声で喋って。」
「俺が、世界で一番大好きなのはあっと以外いないよっ、!!!」
君は震える声でそう言った。
大好きなのは俺だと。
そう、言った。
今度は二人で赤くなり、少しの沈黙が訪れた。
それを破ったのは俺のスマホのバイブ音。
慌てて手に取ってみれば、他のメンバー達からのLINEや通話の記録が大量に表示されていた。
駄作 す ぎ る の は 許 し て く だ さ い 。
atak感 が あ ん ま り な い の も 許 し て ほ し い で す 😖
りぅ の 能力値的 に こ れ が 精一杯 で し た … 😭
atak は ま た リベンジ し ま す っ !!!!✨️
コメント
2件
駄作どころが神作だよ.ᐟ.ᐣ atakもい~ね .ᐟ.ᐟ ((語彙力なさすぎごめん