一次創作 震災での人の死を考えさせるような文があります。
エイプリルフールのやつかきたかったけどキモイほど思い浮かばなかったから…
私はずっと母に聞いてきた。
私「ねぇお母さん?」
母「ん?どうしたの?」
私「お母さんってさ、どうして産まれてきたと思う?」
そう、どうして産まれてきたかと。それを聞く度に母は
母「さぁ、なんでだろうねぇ?」
とにこにこしながら言った。
私には父がいず、こんな生活でいいのか、と不安だった。
母が存分に稼げる訳でもない。生活の保証は祖父母が自主的に送ってくれるお金が半分であろう。
母や私は遠慮をしているのに、どうしてもといい祖父母が払ってくれる
そんな生活だからこそ私は聞きたい。
どうして産まれてきたのか。
とある日、学校が休みであり、母とゴロゴロしている時、大震災が起きた。震度6強。丁度ここが震源地だったのだ。
こんな晴天な日に似つかわしくない出来事だった。
私は津波も心配しながら母と一緒に逃げようとしたその瞬間、上から降ってきた瓦礫に押しつぶされてしまった。
母を呼んだら、微かに声がした。
私「お母さん!どこ?もう少し大きな声出せる?」
そう聞くと、母は
母「○○!早く逃げて!このままじゃ津波も来るし、一緒に瓦礫に潰される!」
と、さっきより圧倒的に大きな声で叫ぶ。
私「いた…!」
私が母を見つけると、母の下半身の辺りが赤く染っていた。
母「○○、私はもう助からない。だけど、これだけは言わせて」
どんどん声が薄くなっていく。
母「○○は何回も私に聞いてきたわよね、どうして産まれてきたの?って」
私「そうだよ!それがどうしたの?!今はそんなの…!」
母「最後まで聞いて…?」
母が私の言葉を遮るように言う。
母「私はね、ずっと悩んでたの。だけどやっとわかった。」
「それは、○○を産むために産まれてきたんだって。」
母の顔は、真っ赤な顔に浮かぶ笑顔と、大きな粒の涙でいっぱいであった。
母「○○、愛してるよ。」
次から、話しかけても母からの反応が無くなった。
ただ、いつもみたいに、笑顔だったのは変わらない。
コメント
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中人)……わぁぁぁ……、……来るし…… そう言えば、ワタクシの4年生の時の先生誕生日が3.11だったなぁ……、……元気してるかなぁ