「にしても、薙刀ちゃん服装変わった?」
「ん?あぁ、前の服はびしょ濡れになっちまったからな、ウェディングドレスの怪異に貰った」
私達はその後、適当に散策しながら黒髪達を探していた
、レインコートの手にある血のついたバール
以外は至って普通だ
「薙刀ちゃん、意外に胸大きいんだね、」
「その手に持ってるバールでテメェの頭かち割るぞ」
私はレインコートを強く睨んだ
人の胸をじっと見んじゃねぇよセクハラだぞ
セクシャルハラスメント!!
「あはは、ごめんて
薙刀ちゃんは反応がいつも可愛いからつい、」
「褒めてんのかそれ、」
私が呆れ半分にため息をつきながら、階段を登り、扉を開けた
「んだこれ、カーテンか?」
部屋の中は白い布で包まれ、真ん中には白いベッドが置かれていた
「、薙刀ちゃん、下がってて」
「?」
私が首を傾げた瞬間、白い布を被った怪異が現れた
「 こんにちは 」
「 あなた方 病気 ? 」
「何だよ、布のお化けのつもりかー?
今時の幼稚園児すらやんねぇよそんなの、」
私はレインコートの背後でそうブーイングした
すると、布の怪異はベッドに手を差し伸べ
「 あなた方 必要 休息 」
「、なんて言ってるかわかる?」
「ゲホッ、お前らには休息が必要だから、ここで休んでいけだってさ」
私は小さく咳をこぼしながら、そう言った
「なるほど、でも絶対罠だよね」
「あぁ、とりあえず無視して先へ進むか」
私がそう言い、足を出口へ向けた瞬間
「待って、薙刀ちゃん」
「うおっ?!」
いきなりレインコートに後ろから手を引かれ
出口は白い布で塞がれた
そして、私のいた場所には白い布がぶら下がっていた
あ、あっぶな!危うく捕まるとこだったぜ、
「薙刀ちゃんを傷つけようとしたんだから、殺される覚悟はあるんだな?」
そう言うとレインコートはライターを取り出し、布に火を付けた
その瞬間、部屋は火の海に包まれた
「 嫌 ! 火 嫌い !」
「ッ、、」
布の怪異の悲鳴が痛む頭に響き、私は頭を押さえた
クソッ、なんだこれ、頭がガンガンする、
私が頭を押さえていると、レインコートは
私の膝裏に手を回し、横抱きに抱えた
「薙刀ちゃん、出口開いたし
早く行こうか」
「、その爽やかな笑顔ヤメロ」
お前部屋燃えてんだぞ?もうちょっと焦れよ
私は心の中でそう悪態をつきながらも、大人しくレインコートに抱っこされたままその場を去った