テラーノベル
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あの子は美しい人でした。
宝石を食べてるってぐらい。
ですが。
煌びやかな宝石にはそれと同じくらいの醜さが込められてるんだそうですよ。
「ねぇ。××先生?月が綺麗ですね。」
「叶さん。もう6時ですよ。早くおうちに帰ったらどうですか。」
淡いオレンジ色に染まった光が優しく彼女の髪を照らし、あたたかな風がカーテンを揺ら
した。
「ケチですね。」
「なんとでも言ってください」
「――せんせっ。今日もありがと。楽しかった」
「そうですか。あっ叶さん。また明日。」
「へへっ。さよ―なら」
翌日彼女が学校に来ることはなかった。
叶。彼女は高校2年生でした。
美しく優しく。でも、恋人はいませんでした。
きっと高嶺の花なのでしょう。
こんなことになるなんて思いもしませんでした。
「もしもし。」
「はい。」
「××さんですか。」
「そうですが。」
「○○叶さんのことですが。――」
叶さんが死んだ?
どうやら石を食べて死んだそう。
あぁ。そういえば一度の授業をしたことがありました。
食べたもので体ができる。
そんな授業。
あっ。そうか。
叶さんは。
美しい彼女は美しいものを食べたのですね。
コメント
1件
うわあ…めっちゃ切ない…😭💔 「美しい人は美しいものを食べる」って比喩が、最後の“石を食べて死んだ”って現実に重なる瞬間、ゾッとしたよ…。先生との何気ない日常のやり取りが、全部“さよなら”の伏線だったんだね。宝石みたいな子が、自分の美しさに殉じちゃったみたいで、胸がぎゅっとなる…。この1話だけで世界観に引き込まれた!続きが気になりすぎる…!📖✨