ーーー雑貨屋さんーーー
桃「橙、おまたせ!」
橙「お疲れ様、桃ちゃん」
青「お疲れ様。」
桃「青も待っててくれたんだ」
青「うん」
橙「桃ちゃん、荷物どれ?」
桃「これとこれ、でも軽いし」
橙「いいよ、持つ」
桃「…ありがとう」
橙「おう、ほな帰ろ」
桃「うん」
青「……クスッ」
桃くん、雰囲気変わったな。少しほんわかしてる。
桃「青は?帰る?」
青「うん、途中まで一緒に帰るよ」
桃「家近いの?青」
青「うん?なんで?」
桃「……遊びに行ってみたい」
青「……!!クスッ、いいよ!TVゲームしよ!」
桃「テレビ使っていいの?」
青「うん」
桃「楽しみっ!」
橙「良かったな。ちな、俺も行くで」
青「はいはい、なんなら皆呼んでやろう」
桃「みんな……赤と黄?」
青「うん、嫌だった?」
桃「ううん…みんなとゲーム初めてだから…すごい楽しみ」
青「そっか、ならパーティーみたいな事もしよっか!お菓子とか色々買って」
橙「ゲームパーティーええな!」
桃「ゲームパーティー…!やりたいっ!」
青「うん!やろ!」
橙「ほな、帰って荷物片付けんとな。パーティーはその後や」
桃「うん」
橙「足りない物も買わないとなぁ」
桃「え、いいよ。俺どうせ毎日バイトだから家に全然いないし」
橙「だーめ、ちゃんと買わんと、休みの日だってあるかもしれへんやろ?」
桃「…あるかな?」
店長「ありまーす」
桃「て、店長」
店長「有給あるので使ってもらいマース、てか使ってもらわないと困りマース」
桃「うっ……」
橙「ほらぁ、ちゃんと使うんやで?」
桃「はい……」
店長「てか、早く帰れ、部外者共」
青「部外者っ!?」
店長「ここで働いてないのに休憩室使いやがって」
桃「店長がいいって」
店長「長居は駄目だ!はよ帰れ。片付けすんだろ?」
桃「はい、」
橙「帰ろか」
桃「お疲れ様でした」
店長「おう、お疲れ様」
ーーー橙の家ーーー
橙「ただいまぁ」
桃「………」
橙「桃ちゃん?」
桃「……」
橙「クスッ……桃ちゃん、ただいまは?」
桃「…えっ…?」
橙「ほら、ただいまって」
桃「ただ……いま……」
橙「お帰り桃ちゃん!」ギュッ
桃「っ!……ただいま」ギュッ
橙「ここはもう桃ちゃんの家やで、行ってきますも、ただいまも、おはようも、おやすみも、言おうな」
桃「うんっ……」
橙、暖かい……返事が返ってくるんだ……
いつも無視されるから言わなかったけど…今は返ってくるんだ……
橙「よし、荷物片付けよか」
桃「少ないけどね」
橙「ほんまよ、本当にこんだけでよかったん?服と少し本が入ってるだけやけど」
桃「それが全部だったから」
橙「そか、この本はなんなん?」
桃「勉強の本だよ。店長が買ってくれたんだ、学校行かねぇなら少しは勉強しとけって」
橙「へぇ」
桃「1年ごとに俺の歳に合わせて買ってくれてたんだ……今は高2のやつと高3のやつやってる」
橙「自分でやって分かるもんなん?」
桃「たまに咲さんに教えて貰ってたよ。店長は、昔はヤンキーだったから勉強は駄目なんだって」
橙「え!?店長さんヤンキーなん!?」
桃「咲さんに出会ってから変わったって言ってた」
橙「へぇ……すごいんやな」
桃「服って何処にしまうの?」
橙「クローゼットや……しまうところ無かったん?」
桃「母さんに売られちゃうからずっと隠してた」
橙「売るって……」
桃「店長のお下がりだから売られないように隠してたの」
橙「これ、ハンガーにかけて、ここに引っ掛けるんよ」
桃「おぉ!シワにならない!」
橙「そやで、それ全部店長のなん?」
桃「ん?うん……センス良くない?店長」
橙「せやな」
俺のお下がりだって嘘ついて、桃に買ってたんじゃ……新作あるし……
桃「これで大事に保管できる、橙から貰った服も」
橙「それ着た?」
桃「……着てない」
橙「なんでなん!」
桃「……バイトに着ていくのは勿体ないなって……」
橙「……可愛ええなぁ、今度の休みそれ着てデート行こな」
桃「デート……行く!」
橙「おん!」
可愛ええなぁ、ほんま……
コメント
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いいね〜、同棲✨ ゲームパーティ楽しそう🎶