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…rt視点…
(だるい…)
それが俺が朝起きて最初に思ったことだった。
いつもの様にだるいだけ…
そう思ったが安定しない視界に、熱い身体
風邪を引いているのは明白ですぐに理解すくことができた。
しかし、今日は家で休んだりなんてしていられない。
今日はTop4の皆と撮影会
皆忙しい中、やっとつくれた時間なんだ
絶対に彼らにバレてはいけない!
意地でも撮影に参加してやる!
念のため体温を計り、大量に水を飲む。
(よしっ…)
時間にあわせてパソコンを起動し、皆と通話をつなげた。
通話中…………
どれくらい経ったのだろう
チラッと時計を見る。
まだ1時間しか経っていない
通話を始めてから撮影せず話し込んでいるだけ、
いつもならあっという間に感じるこの時間も今はとても長く感じる。
「……だから、解散しよ」
(あれ?何故か解散する流れになっている。)
何か聞き逃してしまったのか
次々と通話を切る音が聞こえ、最後の1人になってしまった。
(俺も切らなきゃ…)
焦ってボタンを押すと電源が切れ、真っ黒な画面にうつる自分と目が合う。
(ハハッ…死にかけじゃん)
俺は気だるさをとるためベッドにダイブし、スマホを眺めた。
次第に意識が遠のき、
強い眠気でそのまま眠りに落ちてしまった。
暫くして目が覚めると
リビングから物音がした。
こんな時に泥棒かと
自分の不運を呪って、フラフラする体で近くにあった長い棒を手にドアへ向かった。
すると、ドアが開き長身の男が俺の目の前に立ちはだかった。
「え?キヨくん??」
俺は以外な人物に、膠着状態になる。
そんな俺をおいてキヨくんはホッとした表情で俺にベッドへ戻るよう促す。
ベッドへ戻るとキヨくんは市販のお粥等の身体に優しい食べ物を持ってきてくれた。
「なんでキヨくんがここに?」
もらったご飯を食べながら聞く。
キヨ「俺レトさんの家に行くって通話で
言ったじゃん」
通話で…?俺の頭には”?” が浮かぶ。
もしかして、いつの間にか終わっていた会話の中で話していたのか?
ようやく追い付いた俺の頭はそう考えをもった。
そうだとしても、何故キヨくんは部屋へ入れたのか
そして、何故俺の家へ来たのか
理解したうえで更に疑問が湧く。
その疑問を全て彼にぶつけると彼は全て答えてくれる。
「まず、レトさんが前に合鍵渡してくれてたから入れたし」
「さっきの通話で風邪引いてる?って聞いたらうんって言ってたじゃん」
俺は自ら風邪と言っていたことが恥ずかしくなる。
それと同時に看病に来てくれたキヨくんに感謝する。(心の中)
「キヨくん、ありがとう」
直接感謝を伝えるとキヨくんは照れくさそうに笑った。
「恋人なんだから当たり前でしょ?」
そう答えた彼に胸が熱くなる。
俺が嬉しそうにしていると彼はまた寝るよう促し、また照れくさそうにしていた。
(やっぱキヨくん好きだな…//)
俺は差し伸べられたキヨくんの手を握って再度眠りについた。