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ー注意ー
・ご本人様と関係ありません。
・キャラ崩壊注意。
・腐注意
・knhbです。
・最初に行為を仄めかす表現があります。
・無自覚なhbrと葛藤を繰り返すkntの話。
『それはずるいって!』
knt視点
僕が触れるたびに揺れ動く身体。
色白の肌に咲いた赤色の花。
僕の下で気持ち良さそうに声を漏らす。
ゆらゆらと動く瞳は溶けてしまいそう。
でも確実に僕を捉えていた。
びくびくと揺れて、きゅうと締まったと同時に僕を抱きしめる。
ガリ、と首を掻かれたが気にしない。
あぁ、可愛い。
「雲雀、今日は離さないから。覚悟して。」
雲雀の目にはうっすらと涙の膜が張られていた。
「雲雀、気持ちいいね。でも泣いたって容赦しないよ。」
そうして2人で、快楽の奥底へと沈んでいく。
ふと目が覚めると、隣には恋人。
整った端正な顔立ちに、目元の赤が目立つ。
「やっぱ昨日やりすぎたか。」
昨夜は映画のそういうシーンを観てしまったのがきっかけだった。
雲雀が開けたポテチもしけってるだろうし、
観ていた映画も気が付けばスタッフロールに差し掛かっていた。
なんか損した気分。
僕も雲雀も久々だったから、獣のように抱き潰してしまった。
最後の方なんてほぼ意識飛んでたし。
こりゃ介護デーになりそう。
これは全体的に僕が悪い。
すまん、雲雀。
スマホを見ればもう昼時になろうとしていた。
この寝坊助が起きたときのためにコーヒーでも作ろう。
そう考えてベッドから出た。
最愛の恋人に毛布を掛けなおす。
「おやすみ、ひば。まだ寝てても大丈夫だからね。」
朝風呂ならぬ昼風呂に入って、
スマホを見ながらボーッとしていると、
ガチャ、とドアを開ける音が聞こえた。
ドアの方を見れば、雲雀が眠そうに千鳥足でこちらに向かってきた。
僕のシャツを着ながら。
「おはよぅ、かなと。…どしたの。」
「や、どしたも何も…ちょっと待ってね。」
雲雀に背を向けて必死に考える。
待て、待て。風楽奏斗。
ここで突っ走ってはいけない。
ここは冷静に、あくまでも冷静に、
質問して気を落ち着かせよう。
「何で僕のシャツ着てるの?」
「ん、?ち、かくにあった、から。」
よくよく見れば、僕が昨日着てたシャツではないか。
あ、風楽奏斗、そういえば昨日そういう気分になって脱ぎ捨てたままだったような。
絶対それだ。
己のだらしなさに叱責する。
全部僕のせいじゃん!
でも僕の服を着た雲雀はなんだか少しそそられるものがある。
あれだ、あのー、彼シャツってやつだ。
袖口がぶかぶかで可愛い。
これが体格差というやつか。
それにしても本当に可愛い。
今ここでベッドに逆戻りしてまた可愛がっても良いくらい可愛い。
いや、駄目だろう。昨日無理させたんだから。
己の本能と理性が戦っているとき、
雲雀が独り言を言った。
「ふへ、かなとの、においする。」
その言葉に、はっと後ろを振り向く。
幸せそうに僕のシャツに顔をうずめていた。
己の理性が打ち砕かれる音がした。
あ~、これはまた可愛がって良いかも。
「雲雀、ベッド行こっか。」
「んえ、なんでって、うわっ!ちょ、まじで行くの!?」
僕にお姫様抱っこをされたことでようやく覚醒した雲雀は必死に抵抗した。
でも力が弱いから全然平気なんだけど。
結局は、昼間から可愛がって、次の日に腰をもっと痛めた雲雀と共にランドリーへ向かった。
『貴方たちの事情に首突っ込みたくはないですけど!!さすがにやりすぎです!!』
『かぁなぁとぉ。ひば動けないじゃん!これどうすんの!!』
と、セラフとアキラから叱られてちゃったけどね。
でも僕は懲りずにまたやりすぎるのだろう。
だって、僕の恋人はとてつもなく無自覚なんだから。
『それはずるいって!』