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「 になったら しよう四季くん」
「 の 忘れんじゃねぇぞ」
「 の またお前を迎えに行く」
ピピピピピピピピピピピピピピピ
カチッ
「んっ」
また不思議な夢を見た。不思議な夢を見る日は決まって、毎月の15日だ。たまに1日の日もあるが15日の方が圧倒的に多く、その夢の内容も直ぐに忘れまた、15日が来たら思い出すのを繰り返す。ただ今日は、そんな事考えてる暇は無い。
俺は今日親父の兄貴に会いに、とある山奥にある村に行く。その村は余り住んでる人は居ないが、俺が遊びに来たらよく村の人達がお菓子などをくれたりし、俺の事を本当の孫みたいに可愛がってくれている。親父の兄貴の家には、小さい頃よく遊びに行ったらしい。らしいと言うのは俺が全然覚えてないからだ。俺はよくその村の森で遊んでたらしく、一回だけ迷子になり、親父達が村の人達と総出で探したらしい。ただ探しても見つからず、探し始めて3日後に忽然と出できて親父達を驚かせた。それ以降は、余り村にも行かなくなった。だから本当に久しぶりにその村に行く。
「やっと帰って来たね、四季くん。一体僕達がどれだけ待ったと思ってるの。」
「ケッ、俺達を一体何時まで待たせるつもりだ」
「と言いつつ が一番喜んでたよね。」
「あ゙ぁ、 てめぇ喧嘩売ってんのか?」
「煩い、時間の無駄だ。四季と話す時間が無くなるぞ。」
とかなりの高身長の黒髪の人が言うと、チャラそうな見た目の人と身長は俺より低い位の人が俺に向き直った。お前達は一体誰だ。と問いたかったが声が出ず、話掛けられない。それに何でか一部の声が聞きにくく、これじゃまるで夢の様な感じだ。
「そう。此処は四季くんの夢の中だよ〜。」
とチャラそうな人が言う。俺声出せてた!?と思ったが
「俺達がお前の心の声を聞いてるだけで、お前は声を出していない」
と今度は高身長の人が言う。
こんな事出来るって事は人間じゃないのか?と心の中で考えていると
「あぁ、そうだ。俺達は だ。」
なんて言ったか聞き取れなく、聞き返そうとしたら
「時間だ、四季。今度は夢の中では無く、現実で会うぞ。」
「そうそう。それまでに俺達の事思い出してね」
「クソガキ、俺達の事を忘れるなんていい度胸してるな」
等各々言いたい放題だ。
だから俺は仕返しに何故か、
『次会うとき迄に思い出していたらご褒美をくれよ。』
と心の中で思っていたら
「やっぱり四季くんは四季くんだな〜」
「それはお前の頑張り次第だ」
「ケッ、クソガキがいい度胸してやがる」
等仕返ししても言いたい放題だ。でも悪い気がしないのは気の所為なのか。
「 」
「 き」
「四季!いい加減起きろ!馬鹿息子!」
ゴンッ
「いって!何すんだよ!親父!」
「オメェが村に着いたのに眠りこけているからだろが!」
「えっ、もう着いたのか?」
「あぁ。荷物纏めて兄貴の所に行くぞ。」
「分かってるっつーの」
親父の兄貴の家迄歩いていると、神社があり親父に尋ねてみる。
「なぁ親父、こんな所に神社何かあったか?」
「四季には関係無い事だ」
等何かを隠してる感じがするので、荷物を纏めたら此処に来ようと決めた。
「親父、まだか?」
「もうそろそろだ」
と歩きながら親父が言うが、こんなに遅いのは流石に可笑しく、親父に問い掛けようとしたが
「着いたぞ」
の一言で辞める。
着いた場所は親父の兄貴の家とは掛け離れていており、陳腐した建物だった。見た目的に神社ぽいっがあまり使われて無い事が分かる。
「なぁ親父、何で神社に来たんだ?神社なら来た道にもあったじゃねぇか」
「四季よく聞け。この村に神社は一つしか無い。此処がこの村の神社だ。だから四季が見た神社は普通はねぇんだ」
「ッ!でも俺本当に見たんだ!親父!」
「あぁそれも信じる。四季はこの村に伝わる妖怪達に魅入られたんだ。だからお前を妖怪達から遠ざける為に村には来てなかったんだ。」
「じゃあ何で戻って来たんだ」
「それは私から説明します」
「誰だ」
出てきたのは二十代位の女性だった
「私達は代々この村の神社の巫女をしております。ですがこの神社も老朽化していき人々の信仰が無くなってきたためにこの様な見た目になっております。」
等俺が疑問に思っていた事を述べてくれたが、一番の疑問はまだ解決していない。
「じゃあ来た道にあった神社、あれは一体何なんだ。そして何で俺は見えたんだ。」
「それは···」
疑問を問いかけたら言葉に詰まっていたので聞くのを読めようとしたら不思議な声が聞こえて来た
「四季くん。僕達の事思い出した?」
何処からか楽しそうな声が聞こえて来る
「でも四季くん。この村に居たら絶対僕らの事思い出すよ。そして思い出したら絶対離せなくなる。嫌だったら今の内に逃げ出しな。僕らはこの村を抜け出せないから」
等最初のうちは、楽しそうな、何かを揶揄うような感じだったが、最後はとてもじゃないが聞いていられない様な哀しいそして寂しそうな声で喋っていた。周りを見渡しても親父と女性しか居ないのでまた夢かと思って聞き流して居たら、
「四季くん。これは夢じゃないよ」
とまた寂しそうな声が聞こえてくるので、俺は聞いていられず
『俺はお前が寂しそうな声で言ってくるのが何でか知らないが悲しいんだ。不思議だよな。声しか知らないのに。顔も名前も知らないのに何故かお前が···お前達が悲しそうにしてたら俺も悲しくなる。だから俺はお前達を絶対に思い出すよ。』
と心の中で伝えると
「うん!やっぱり四季くんは憶えていなくても四季くんだ!」
と寂しそうな声から一転して明るい声になった
「 さん」
「 きさん」
「四季さん!聞いてましたか?」
と突然巫女さんに言われ狼狽える。
「やっぱり聞いて無かったんですね。今日は四季さんはこの神社に泊まって貰います。」
「どういう事だ。」
と問うと
「貴方を魅入った妖怪達は上級妖怪です。ですので妖怪達が入って来ない様に結界を張るためです。」
そう言われれば俺は断れず、神社の中に入っていく。
神社の中に入り荷物を出していると眠気がし、そのまま瞼を閉じた
「四季くん。18歳になったら必ず結婚しよう。」
「俺等の約束忘れんじゃねぇぞ」
「18歳になった15日にお前を迎えに行く」
ガバッ
思い出した
俺は良く村に来ては、森の中に入って真澄さん達と遊んでいたんだ。その森は立ち入り禁止の森で親父達に見つかる前の1日前に結婚の約束をしたんだ。今日は15日。もう18歳だから今日しか無い。
俺は気付いたら神社を飛び出して、来た道を走っていた。
(無蛇野さん!真澄さん!京夜さん!俺思い出したよ!だから···だから)
と思ってたら泣いていた。
(俺は夢の中でも京夜さん達と会って居たのに忘れていたんだ。拒絶されたら···)
と一度考えてしまえばマイナス思考になり、走る足が止まる。
「もー四季くん。こんな所で泣かないでよ。僕らは君を拒絶するなんてありえないからさ」
「···えっ」
と自分でもビックリする位間抜けな声がした途端に京夜さんに抱きしめられる。
「そうだ。四季、俺達がお前を拒絶するなんてあり得ない話だ。」
と今度は無蛇野さんの声がしたら頭を撫でられる。
「ケッ、やっと思い出したか」
「と言いつつ、まっすーが一番待ってたもんね」
「あ゙ぁ、京夜てめぇ喧嘩売ってんのか」
クイクイ
俺は京夜さんと言い遭っていた真澄さんの袖を引っ張り
「真澄さんはハグしてくれねぇのか?」
と俺は両手を広げ真澄さんを待っていると
「はぁぁぁぁぁ〜〜」
とデカいため息が正面と頭上、後ろから聞こえる
「えっ!?そんなに嫌だった」
「違うよ!四季君が可愛すぎて」
と京夜さんが言うと真澄さんや無蛇野さんが
「お前は可愛いいんだから自覚しろ」
と言われ俺は、顔が真っ赤になって行く。
「でも良いの四季くん。今捕まえたら四季くんの事離せなくなるよ」
京夜さんが心配した様に言ってくるから
「何いってんの京夜さん。俺はもう二度と京夜さん達を忘れたくないよ!」
と俺は元気いっぱいに答える