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俺は、昔から暗闇が恐かった。

押入れや路地、吸い込まれそうな闇が恐く、そういった場所を避けていた。

母さんには「怖がりね」と毎度の様に茶化されたが、正直本当に恐かった。

朝でも、昼でも、夜でも、暗闇はある。

夜は特に恐ろしく、全てが暗闇に変わり、俺はその暗闇に囲まれる。

どんなホラー映画でも、今思えば恐ろしいと思う。

なんせ、いつでもその暗闇が憑いてくる。

いくら走っても追いつかれ、何処に隠れても見つけ出される。

一生を憑いてくるのかと思ったが、それは俺が小学校にあがった辺りから、それは視えなくなった。

そして、そのまま、俺はそれの存在を忘れ、小学校を卒業、中学、高校、大学と卒業し、社会人となった。そして結婚し、子宝にも恵まれた。

けれども最近、その子供が妙な事を言うようになった。

「お父さんの影が恐い」

「お父さんの影に何かいる」

そう、怖がりな台詞を言うようになった。

俺は特に気にしなかったが、その子供は怖がりようはまるで、怪物にでも怯えるようだった。

ただ、その影は最近、俺よりも大きく視え始めた。

そして、俺の身長を超えた辺りで確信する。

結局、俺が視えていなかっただけで、憑いてきていたのだと。

なぁ、お前の後ろに、暗闇はいるか?

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手抜き感が…

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