〇〇side
?「お、先客いんじゃーん」
急に声がして誰かと思えば
そこには深澤先輩がいた
辰「ここ来るのはじめてっしょ」
「ここ俺のサボり場所なんだよねー」
〇「あ、そうだったんですね」
「じゃあ、 お邪魔しました」
こんなキラキラした人と
一緒にいたくない
ましてやこんな人気者と一緒にいて
いつ変な噂を立てられるか分かんないから
その場から、というより
深澤先輩から逃げようとした
すると
パッ
〇「?!」
私は深澤先輩に腕を掴まれていた
辰「ちょちょちょ、待ってよ」
「もうちょい俺と話さない?」
「サボり仲間、ってことで」
〇「や、でも」
辰「…だめ?」
そんなきゅるきゅるした顔で見られたら
断れるはずもなく、
〇「…じゃあちょっとなら、」
辰「っしゃ」
深澤先輩の誘いを受け入れてしまった
辰「名前なんていうの?」
〇「〇〇です」
辰「〇〇ちゃんね、いー名前じゃん」
「俺の名前は知ってる?」
〇「深澤先輩、ですよね」
辰「やっぱ、知られちゃってるかぁ」
「俺人気者だかんね、笑」
〇「…」
辰「おぉい!つっこめよ!笑」
〇「や、自分で言っちゃうんだって思って」
「軽く引いてました」
辰「ふは、言うねぇ笑」
辰「〇〇ちゃんて1年?」
〇「そうですけど、どうしてですか?」
辰「や、いつも騒いでくれてる子達の中に」
「見たこと無かった気ぃしたから」
〇「そんなとこまで見てるんだ…」
辰「意外だった?」
〇「はい、なんかそんな気に止めてない」
「って感じ出てたので」
辰「意外とねちゃんと見えてんのよ」
「で、〇〇ちゃんは
いつも俺見てきゃーって言わないっしょ」
〇「よくご存知で、」
辰「やっぱりねぇ、」
「…手強いねぇ(ボソッ)」
〇「何か言いました?」
辰「や、なんも」
キーンコーンカーンコーン
〇「あ、チャイム、」
「それじゃあ私はこれで失礼します」
辰「またきてくれるー?」
〇「…気が向けば」
辰「毎週この時間俺ここいてるから」
「待ってる」
〇「っ、、」
なんでこの先輩はこんなにも
私に構おうとするのだろう
でも
今まで関わってきたことのある
キラキラした人とは違う
やわらかさと優しさが先輩にはあった
先輩がモテる理由がわかった気がしたな
なんて呑気なことを考えながら
自教室に戻った
next…
コメント
1件
学校にいたらめちゃくちゃ最高じゃないですか